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Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 息詰まるシーソーゲーム。ナシオナル・モンテビデオが接戦を制す。
決勝トーナメント１回戦 1st.Leg ナシオナル・モンテビデオ 3-2 ネカクサ
コッパ・リベルタドーレスは、5月2〜3日に決勝トーナメント１回戦の 1st.Leg が各地で行われた。ウルグアイは首都モンテビデオのエスターディオ・センテナーリオで行われた ナシオナル・モンテビデオ×ネカクサ は、ナシオナル・モンテビデオが取って取られてのシーソーゲームを制して先勝した。 試合は、息詰まる攻防戦となる。先制したのはホームのナシオナル・モンテビデオ。7分、相手のバックパスに反応したFWディエゴ・ベーラがGKフェデリコ・ビラルの目の前でインターセプト。ボールを軽く前に流すと、自身はGKビラルの背後をまわってボールに追いつき、角度のないところから正確に蹴ってシュートを決めた。 スタジアムのボルテージは一気に上がったが、ネカクサもすかさず反撃に出る。そして10分、一本のロングフィードにFWエクトール・ヒメーネスが反応。前線でくさびになると、相手をひきつけ、後方から全力疾走で駆け上がったFWクレーベル・ボアスにパスを出した。クレーベル・ボアスはそのままドリブルで一気にペナルティエリアまで達すると、寄せに来た相手選手をフェイントでうまくかわしてゴール右隅にシュートを決めて、ネカクサが同点に追いついた。 
だがナシオナル・モンテビデオには勢いがあった。23分、MFハビエル・デルガードの直接フリーキックをGKビラルが身体を横に伸ばして左手に当てたが、そのセカンドボールにDFダニエル・ゴディンが反応。角度のないところからシュートを決めて、ナシオナル・モンテビデオが再び勝ち越しに成功。前半を 2-1 とナシオナルの１点リードで折り返した。後半、ネカクサは右コーナーキックからゴール前で混戦となると、最後はFWクレーベル・ボアスがゴールに押し込んで53分に再び同点に追いつく。しかし是が非でも勝ちたいナシオナル・モンテビデオはその１分後、MFオスカール・ロハスのパスをFWホルヘ・マルティネスが沈めて再度勝ち越しに成功した。その後も激しい攻防が続いたが、84分にFWディエゴ・ベーラとMFエベラウド・ジ・アシス・バルボーザの２人が退場処分になり、試合は少し落ち着いて終了。ナシオナル・モンテビデオが、激しい点の取り合いを制して勝利をおさめた。 ナシオナル・モンテビデオは、細かいパスワークで立ち上がりからスムーズな攻撃を展開。ピッチを広く使いつつも速い攻めでゴールシーン以外でも多くのチャンスをつくっては、スタンドに詰めかけた大勢のサポーターの歓声を浴びていた。FWディエゴ・ベーラは終盤レッドカードをもらったが、先制点を決めた際に見せた身体のキレは好調さをうかがわせるに足るプレイだった。このベーラを欠いて敵地に乗り込む次節は正念場。相手に与えたアウェイゴールの２点が気がかりではあるが。 一方ネカクサは、破れはしたものの執念で２ゴールをゲット。負けて強しと言える戦いぶりで、次節に望みをつなぐことはできた。後半開始からは元ベレスのMFレアンドロ・グラシアンを投入。この采配はあまり効果を成さず、終盤にはブラジル人MFエベラウド・ジ・アシス・バルボーザをレッドカードで失ってしまった。それでも選手層は厚いネカクサ。アウェイゴール２点の利を生かせば、次節で逆転するチャンスは充分ある。
写真右上； 54分に決勝ゴールとなる３点目を決めたMFホルヘ・マルティネスに抱きついて喜びを爆発させるナシオナル・モンテビデオのイレブン。
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