Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 熱帯夜のククタではゴールショー。マルティネスはハットトリックを達成。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg ククタ・デポルティーボ 5-1 トルーカ
コッパ・リベルタドーレスは、5月2〜3日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が各地で行われた。コロンビアはククタのエスターディオ・ジェネラル・サンタンデールで行われた ククタ・デポルティーボ×トルーカ は、FWファン・マヌエル・マルティネスのハットトリックなど合計5点を叩きだしたククタが大勝。準々決勝進出をたぐり寄せる大きな1勝を手にした。 試合は、開始直後の1分にFWビセンテ・サンチェスがゴールを決めてトルーカが早々とアウェイゴールを獲得する。しかしこの失点で焦ったククタは気を引き締めて反撃に転じると、32分にFWファン・マヌエル・マルティネスがミドルレンジから鮮やかなミドルシュートを決めて同点に追いつく。するとククタに勢いに生まれ、その2分後には味方のスルーしたボールをゴール前でトラップしたMFチャルレス・カストロがゴールに押し込んで逆転に成功。さらに42分にはFWファン・マヌエル・マルティネスがペナルティエリアに侵入して左足でゴールゲット。止まらないククタは、前半ロスタイムに味方のシュートのこぼれ球にFWファン・マヌエル・マルティネスが詰めて 4-1 と圧倒的なリードを得た。 後半もククタが主導権を掌握。決定機の数こそ前半よりも少なかったが、中盤からも積極的にプレスをかけてピンチを未然に防いだ。そして89分にはMFデル・カスティージョもゴールを決めてダメ押し。ククタが5ゴールをマークして、詰めかけたファンを喜ばせる"お祭り"となった。 国外では無名に近いコロンビアのククタ・デポルティーボは、大混戦のグループ3での最終節で最下位から2位の座を確保した強運のクラブ。彼らに失うものは何もなく、ピッチ上ではメキシコの強豪を相手に伸び伸びとプレイしていた。5点を奪ったこの日の勝利で一気に南米全土にその名を轟かせたククタ・デポルティーボ。現在残っている16チームの中で、ベスト16に最も近いのは、実はこのクラブである。 一方トルーカは、昨年のスダメリカーナでベスト4の好成績を残したクラブ。言うまでもなく、知名度ではククタをはるかにしのぎ、試合前の大方の予想でもトルーカが勝つと誰もが思っていた。しかし結果は大敗。実力は確かでも、さすがに4点のビハインドを背負うと逆転するのは非常に困難だ。ククタをしのぐゴールショーを見せつけることができるのか。この戦いを見る限り、その可能性はゼロに等しい。 2007年5月5日
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