Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 不惑アステカでスコアレスドロー。次節は何が起こる?
準々決勝 1st.Leg クルブ・アメリカ 0-0 サントス
コッパ・リベルタドーレスは、5月15〜17日に準々決勝の 1st.Leg が各地で行われた。メキシコは首都メキシコシティのエスターディオ・アステカで行われた クルブ・アメリカ×サントス は、0-0 の引き分け。運命は次節のビラ・ベウミーロまで持ち越しとなった。 試合は、サントスが積極性を見せ、左サイドからMFクレーベルがミドルシュートを放つと、右からもMFクレーベル・サンターナがシュート。遠めから強引にゴールを狙いにいった。しかしクルブ・アメリカは攻め込まれて焦る様子もなく、じっくりと相手の様子をうかがった。前半はサントスが圧倒的に攻めたが、クルブ・アメリカは43分に一本の縦パスからFWネルソン・クエーバスが飛び出してクロス。FWモスケーラのシュートをお膳立てして、スタンドを湧かせた。 0-0 で迎えた後半も膠着状態は続く。クルブ・アメリカが多少持ち直して複数のチャンスをつくったが、80分のFWサルバドール・カバーニャスのシュートはGKファービオ・コスタの正面に飛ぶ。FWサルバドール・カバーニャスは87分に再びドリブルで強引にペナルティエリアに侵入したが、倒されてもPKのジャッジは取られず。89分にはFWクアウテモ・ブランコがフリーキックを直接狙ったが、シュートは枠の外へ。サントスも82分にMFホドリーゴ・タバタのシュートで見せ場をつくったが、こちらもゴールには結びつかなかった。 クルブ・アメリカは、ホームで是が非でも勝ちたかったところ。前線にはFWネルソン・クエーバス ( パラグアイ代表 ) を据えてスピーディーな戦術をとったが、勝ちきれなかった。終盤には立て続けにチャンスをつくり、勝利への執念は見せた。それでも勝てなければ意味はない。次節、ビラ・ベウミーロでこのクラブに勝機はあるのか。 一方サントスにとってももどかしい結果になった。しかし、次節の舞台はビラ・ベウミーロ。サントスが絶対的な強さを誇っている聖地で 2nd.Leg を戦える分、悲観する必要はなさそうだ。地元ブラジルでも優勝候補筆頭に挙げられているサントスだが、次節はある意味正念場となりそう。堅いサッカーをするクルブ・アメリカをどう調理するかが見どころである。
写真右上; FWクアウテモ・ブランコのドリブルを止めに入るDFアーバロス ( サントス / 右 ) 。
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