Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ナシオナルを下せば本物。格下ククタが初戦を快勝!
準々決勝 1st.Leg ククタ・デポルティーボ 2-0 ナシオナル・モンテビデオ
コッパ・リベルタドーレスは、5月15〜17日に準々決勝の 1st.Leg が各地で行われた。コロンビアはククタのエスターディオ・ジェネラル・サンタンデールで行われた ククタ・デポルティーボ×ナシオナル・モンテビデオ は、終盤2点を獲得した。 試合は、ククタ・デポルティーボが立ち上がりを支配。FWブラス・ペレスのシュートを初め、DFルーベン・ブストスらも積極的にシュートを打っていく。ナシオナル・モンテビデオも11分にMFマティアス・カルダッシオのフリーキックで反撃。だが前半はホームのククタが右サイドから多くの決定機を作り、ゲームをつくった。 0-0 で折り返した後半も膠着状態は続く。ナシオナル・モンテビデオは56分にMFハビエル・デルガード、60分には左サイドからFWディエゴ・ベーラがシュートを放つが、得点には結びつかない。ククタも49分にMFダビ・コルドーバのシュートを契機に何度かシュートを放ったが、ゴールが決められない。0-0 のまま75分が過ぎようとした。そのとき、試合は動いた。75分、FWファン・マヌエル・マルティネスが相手のチャージに耐えて倒れた身体を起こして出した渾身のラストパスを、MFマクネリ・トーレスがゴール左隅に突き刺し、ククタが待望の先制点をゲットした。その後無失点で切り抜けたククタは、ロスタイム突入の直前に味方の浮き球のパスをFWブラス・ペレスがトラップでGKムシエーラを抜くと、頭でゴールネットに押し込みダメ押し。2-0 でククタが価値ある勝利を手にした。 ククタ・デポルティーボは、最終節での勝利で奇跡的にグループリーグを突破した当時はダークホースとみなされていたが、決勝トーナメントでトルーカを破るとここでも2点差で勝利。もはやダークホースとは呼べない驚異を南米中に知らしめている。勢いだけでなく、守備を重視した堅実な戦術でゲームを運ぶ力もある。ククタの快進撃がどこまで続くかにも注目すると、今年のリベルタドーレスがより楽しめるのではないだろうか。 一方過去に優勝経験もあるナシオナル・モンテビデオは、厳しい戦いを乗り越えてベスト8まで勝ち進んでいるが、アウェイゴールを1つもとれず敗れたことで苦境に立たされた。この試合では決定機の数も少なかったばかりか、相手のペナルティエリアで仕事ができなかった。完全に相手に封じられた感もあるが、ホームのセンテナーリオで行われる次節でも同じように攻撃を封じられると勝ち上がりは厳しい。新たな攻撃のオプションを用意できるか。 写真右上; 75分に先制ゴールを決めたMFマクネリ・トーレス ( ククタ・デポルティーボ ) 。
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