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Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜

悪童の偉業に湧いたサン・ジャヌアーリオ。チームも開幕好スタート。
第2節 バスコ・ダ・ガマ 3-1 スポルチ

 ブラジル全国選手権は5月19〜20日に第2節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・サン・ジャヌアーリオで行われた バスコ・ダ・ガマ×スポルチ は、FWホマーリオの1,000ゴール目となるPKを含めて計3点を奪ったバスコが勝利した。バスコは開幕連勝と上々のスタートを切った。

 試合は、バスコが攻撃を仕掛けると3分に先制。左サイドからのパスに反応したFWアンドレ・ジーアスが、ゴールネットを揺らせた。飛び出したGKマグロンの動きを見て、足の甲に乗せるようなキックで少しだけ浮かせる巧みなゴールだった。序盤はバスコが攻めたが、スポルチも徐々に見せ場をつくっていく。しかし主導権を握るバスコは37分にFWアンドレ・ジーアスがコーナーキックに左足で合わせてゴールのファーサイドに転がして2点目をゲット。バスコがリードして前半を折り返した。

 そして迎えた後半、歴史的瞬間がついに訪れた。後半開始のキックオフ直後、中盤でボールを受けたMFアベージが右サイドに流れると、後方からオーバーラップしたDFチアーゴ・マシエウにパス。チアーゴ・マシエウがゴール前にあげたクロスがペナルティエリア内にいたDFドゥルバウ ( スポルチ ) の腕に当たり、ジュリアーノ・ボッザーノ主審がPKを指示した。落ち着いてボールを置いたFWホマーリオは、このPKをゴール右隅に沈めた。このゴールで通算1,000ゴールを達成したホマーリオ。ペレ ( 元ブラジル代表 ) に続く史上2人目の快挙となった。
 1,000ゴールを目の当たりにした報道陣が興奮のあまりピッチに乱入してインタビューを強行したため、試合は20分近く中断。しかし、ファウルや負傷、悪天候などの事態を受けて中断したわけではなく、この間主審は手元の時計を止めていなかったため、なんと後半のロスタイムが22分も与えられる珍事も起こったのであった。
 その後、ホマーリオはお役御免とばかりに途中でベンチに退いた。スポルチは81分にMFルシアーノ・エンリーキが左サイドからドリブルで4人をかわして鋭いミドルシュートを決めて1点を返したが、同選手の個人技も 1,000ゴールのお祭りムードのせいで色褪せてしまった。

 FWホマーリオの1,000ゴール達成もめでたいが、それ以上にバスコ・ダ・ガマが連勝スタートを切れたことにも触れておきたい。州選手権で優勝できずヘナット・ガウーショ監督が解任されるなど、チーム内は密かにごたついていた。そんな中で全国選手権を迎えたため、一部では不安視する見方もあった。この連勝はそれらを払拭するに値するものである。当初は1,000ゴール達成後の引退を示唆していたホマーリオの現役続行も決まっており、今年なら数年ぶりの上位争いを見られるかもしれない。

 写真右上; 1,000ゴールを達成したFWホマーリオの元にチームメイトが駆け寄って祝福。この直後、この輪は黄色いビブスを着た報道陣らの乱入で肥大化。
 写真左下; 1,000ゴールを記念したTシャツを手にスタンドの歓声に応えるFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。


ブラジル全国選手権 2007 第2節 (20/05/2007)
バスコ・ダ・ガマ 3-1 スポルチ
シウビオ・ルイス GK マグロン
チアーゴ・マシエウ
ジュリオ・サントス
ジョルジ・ルイス
ギリェルメ
DF オズマール
ドゥ・ロペス
ドゥルバウ
ブルーノ
( ドゥトラ )
ホベルト・ロペス
アマラウ
アベージ
( ワグネール・ジーニス )
モライス
MF チコン
エベルトン
ビットール・ジュニオール
( ルシアーノ・エンリーキ )
フマガーリ
アンドレ・ジーアス
( ジュニオール )
ホマーリオ
( アラン・カルデッキ )
FW ウェウドン
( ワシントン )
カルリーニョス・バラー
アンドレ・ジーアス 03
アンドレ・ジーアス 37
ホマーリオ 47
ゴール 81 ルシアーノ・エンリーキ
アンドレ・ジーアス
チアーゴ・マシエウ
アラン・カルデッキ
イエロー
カード
ビットール・ジュニオール
チコン
セウソ・ホッシ 監督 ジーバ
主審; ジュリアーノ・ボッザーノ
スタジアム; エスタジオ・サン・ジャヌアーリオ ( リオ・デ・ジャネイロ )
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