Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 脱"銀河系"で蘇った? コリンチャンス開幕連勝!
第2節 クルゼイロ 0-3 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は5月19〜20日に第2節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×コリンチャンス は、MFマルセーロ・マットスの2ゴールなどでコリンチャンスが快勝。開幕戦に続いて連勝し、総得点の差で3位につけた。 試合は、開始10分にコリンチャンスが先制。左サイドの深い位置からのスローインを同サイドでFWフィナッズィが粘って折り返すと、FWエベルトン・サントスが右足でゴールに押し込んだ。クルゼイロはその2分後にFWネネーが頭でゴールに押し込むも、シュートの際にファウルがあったとしてクルゼイロの同点ゴールは幻と消えた。その後両者は決定機を生かせず、1-0 で前半を折り返した。 後半、その開始直後に再び試合が動く。46分、クルゼイロが最終ラインでボールをまわしていると、先制弾を決めたFWエベルトン・サントスが忍び寄る。同選手の動きが目に入ったDFレオ・フォルトゥナートは一瞬の焦りから痛恨のトラップミス。そのボールを拾いに動いた瞬間、不運にも先にボールに触ったFWエベルトン・サントスの脚をひっかけて倒してしまった。これで得たPKをMFマルセーロ・マットスが豪快に決めてコリンチャンスは後半立ち上がりの良い時間に価値ある2点目をゲットした。これで主導権を握ったコリンチャンスは、その後も良い形をつくると、67分に再びPKを獲得。これをMFマルセーロ・マットスが再び決めて勝利をたぐり寄せた。 開幕節で引き分けたクルゼイロは、ホーム初戦となったこの試合に全力で臨んだ。本気で勝ちにいった。しかし結果は 0-3 と惨敗。試合終了後、クルゼイレンセが鳴らしたブーイングに結果への不満が集約されていた。しかし、何もできなかったわけではなかった。いずれも判定に泣いたが、前半はFWネネーが、そして後半はFWアラウージョ ( 元ガンバ大阪 ) がそれぞれゴールネットを揺らせた。無得点でも見せ場はつくれており、選手たちの心が折れなければ浮上のきっかけは充分ある。 一方州選手権では振るわなかったコリンチャンスは、素晴らしい開幕ダッシュに成功。2戦2勝で首位アトレチコ・パラナエンセと同勝ち点の3位につけている。MSI の大型補強で一時は「南米の銀河系軍団」と持てはやされたものの、テベス ( アルゼンチン代表 ) 放出後は急激に失速。エメルソン・レオン監督の辞任で崩壊寸前とも噂されたが、脱"銀河系"が結果的には成功。無名の実力派と効果的な補強でチームは見事に立ち直った。ここでさらに勢いに乗れば、今季のコリンチャンスは面白い存在になる。 写真; 復活を期すコリンチャンスに新星現る。10分に先制ゴールを決めたFWエベルトン・サントス ( コリンチャンス ) 。
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