Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 マラカナンで笑ったのはベルドン。ゴール量産で初戦を制す。
第1節 フラメンゴ 2-4 パウメイラス
ブラジル全国選手権は5月12日に開幕。5月12〜13日に第1節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フラメンゴ×パウメイラス は、FWエジムンドの2ゴールなどでパウメイラスが快勝。重要な開幕戦を白星で飾った。 試合は、立ち上がりに決定機をつくったパウメイラスが3分に先制。MFパルディビアがMFクライトンに倒されて得たフリーキックをFWエジムンドが蹴ると、このボールが誰にも合わずにゴールマウスに吸い込まれた。ゴール前で相手選手の動きを観察していたGKブルーノは、このボールに全く反応できなかった。ラッキーな先制ゴールで勢いに乗ったパウメイラスは19分に左コーナーキックをFWオズマールが頭で押し込んで突き放した。試合は完全にパウメイラスのものになっていた。 フラメンゴは32分にDFレオナルド・モウラが右サイドからアーリークロスをあげると、逆サイドでDFフアンが反応。頭で折り返したボールを最後はMFクライトンがフリーでゴールに沈めて1点を返した。 後半、フラメンゴはその立ち上がりを突くと、MFパウリーニョ、MFクライトンとつないだボールを右サイドでMFヘナット・アウグストが足元で受けると、ドリブルで2人をかわして中央に切れ込みミドルシュート。これがゴールネットを揺らせてフラメンゴが同点に追いついた。一時沈みかけたマラカナンのボルテージも回復した。 だが、そのボルテージはそれ以上あがることはなかった。64分、左サイドをドリブルで上がったDFレアンドロのグラウンダーのクロスに飛びこんだMFフローレンチンが右足で合わせて突き放すと、トドメはエジムンド。77分、MFフローレンチンのスルーパスで裏に抜け出したFWエジムンドがボールを右足に持ち替えて冷静にシュートを決めてダメ押し。フラメンゴの反撃を許さず、パウメイラスが勝ち点3を手にした。 好成績をおさめたフラメンゴは、今季は全国選手権でも上位進出の期待がかかっている。しかし、この試合ではパウメイラスの多彩な攻めに手を灼いた。とくに序盤に喫した2失点はいずれもセットプレイによるもので、それの対応策が充分になされていたかには疑問も残った。顔ぶれは昨年とほぼ同じで、かつエースFWオビーナの戦列復帰が実現していない今、フラメンゴは全力で勝利を狙っていかなければならない。国内 No.1 の人気クラブとして、次節のゴイアス戦は負けられない。 一方パウメイラスは、ラッキーなゴールも含めて攻撃が機能。序盤に主導権を握れたことが大きかった。一時契約解除の噂も流れたFWエジムンドが、この日2ゴールと活躍。昨年まで3トップを主としていた布陣も2トップに変更したが、これもまた機能した。カイオ・ジュニオール監督の体制として2年目を迎えたパウメイラス。昨年は今ひとつだけに、サポーターが今季に寄せる期待は小さくない。
写真右上; 先制ゴールとダメ押しの決勝弾を決めたFWエジムンド ( パウメイラス / 中央 ) 。
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