Campeonato Brasileiro 2007 〜ブラジル全国選手権 2007〜 ブラジレイロン開幕! 甲乙つかず、開幕節唯一のエンパテ。
第1節 フルミネンセ 2-2 クルゼイロ
ブラジル全国選手権は5月12日に開幕。5月12〜13日に第1節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フルミネンセ×クルゼイロ は、甲乙つかず 2-2 で引き分けた。 試合は、互いに慎重な立ち上がりとなる。クルゼイロはオフサイドをとられるが裏を突くスルーパスを狙っていった。互いに相手の出方をうかがいながら、試合は28分に動いた。FWアラウージョとのワンツーからFWネネーが左足を振り抜き、ミドルシュートを決めてクルゼイロが先制に成功した。この先制点で勢いに乗ったクルゼイロはその5分後にも、左サイドを崩して最後はDFガブリエウが右足ボレーでゴールに沈めて2点目をゲット。クルゼイロが幸先良くリードを得た。 ところが、ホームで負けられないフルミネンセはここから猛反撃に転じると、前半ロスタイムに得たPKをMFカルロス・アウベルトがゴール左に沈めて、1点差で前半を折り返した。フルミネンセは後半元気を取り戻すと、78分に右コーナーキックにMFシッセロが頭で合わせて同点とするゴールをゲットした。試合はそのまま 2-2 で終了。勝ち点1ずつを分け合う形で終わった。 昨年末にジョエウ・サンターナ ( 元ベガルタ仙台 ) を監督に迎えて州選手権を臨んだが、成績が振るわず同監督は辞任。これから始まる全国選手権で再起をかけるフルミネンセは、先日バスコに捨てられたヘナット・ガウーショを招聘。若き名将の力にチームの命運を託した。しかし、同監督の戦術が浸透するには日が浅すぎたか、引き分けが精一杯だった。前半に一時2点を奪われたことを思えば、引き分けは及第点とみるべきか。命運を左右するのは、善戦でなくむしろMFシッセロやMFカルロス・アウベルトら中盤の活躍である。 一方クルゼイロは、州選手権の優勝を逃した"傷"をこの試合で癒しておきたかった。前半に2点を奪ったところまではよかったが、後半は攻め疲れて失速。惜しくも勝利を逃した。流れの中からの失点はなかったがセットプレイにおける守備に難があり、ここの修正が急務だ。
写真右上; 28分に先制ゴールを決めて喜ぶFWネネー ( クルゼイロ / 右 ) 。
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