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Campeonato Mineiro 2007 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

4度目の正直なるか? アトレチコ・ミネイロ、因縁の宿敵に大勝!
決勝 1st.leg アトレチコ・ミネイロ 4-0 クルゼイロ

 ミナス・ジェライス州選手権は4月29日に決勝 1st.legが行われた。州都ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた「クラシコ」 アトレチコ・ミネイロ×クルゼイロ は、終盤にゴールを重ねたアトレチコ・ミネイロが優勝にリーチをかける大きな勝利を手にした。

 試合は、開始4分にMFダニリーニョのシュートでアトレチコ・ミネイロが攻撃の口火を切ると、良いリズムで攻勢に出る。22分にはFWエーデル・ルイスが決定的な場面でシュートをはずすが、アトレチコ・ミネイロは着実に試合をつくっていった。一方なかなかリズムのつかめないクルゼイロは36分、裏に抜け出したMFダニリーニョを後ろから倒したDFグラッジストーニが2枚目のイエローカードで退場し、数的不利に陥る。序盤から白熱の攻防が繰り広げられたが、前半は 0-0 で折り返した。

 均衡は後半の開始直後に破られた。FWエーデル・ルイスが一本の縦パスで一気に裏に抜け出すと、ボールを軽く浮かせて飛び出したGKファービオをかわしてゴールネットへ。奇襲で先制点をもぎとったアトレチコ・ミネイロが優位に立った。対するクルゼイロは途中出場のDFシモーエスが一発レッドで退場すると、相手の猛攻を止められなくなってしまう。
 1-0 のままで迎えた81分、前半から再三に渡ってチャンスに顔を出していたMFダニリーニョのゴールで追加点をゲットしたアトレチコ・ミネイロは、後半ロスタイムにMFマルシーニョがPKを沈め、その1分後にはカウンターからFWバンデルレイがダメ押しの4点目を決めて勝利した。

 ブラジル全国選手権初代王者の栄光も今は昔。2003年の決勝から昨年まで、アトレチコ・ミネイロは毎年クルゼイロに敗れて州選手権を敗退する屈辱を味わってきた。2004年の州選手権決勝ではサポーターの暴動でクラブが協会から厳重注意を受ける暗い話題もあった。今年も敗れると4年連続で宿敵に苦渋を味わわされるわけだが、この試合では勝負どころを見極めた試合運びで相手にスキを与えず快勝。終盤にゴールを重ねたことで優勝に大きく近づいた。クルゼイロに敗れ続けて4年目の今年は、"3度目の正直"ならぬ 4度目の正直 といきたいところ。その想いは、選手もサポーターも同じである。

 一方クルゼイロは、ここ数年州選手権では無類の強さを発揮。3冠を達成した2003年から5シーズン連続の決勝進出を果たした ( そのうち2005年以外は優勝 ) 。アトレチコ・ミネイロとの対決に関しても3年連続で下して「十八番」でもある相手。試合前の報道ではクルゼイロの優勝を予想するメディアが多数あった。だが、この試合では相手の攻撃を食い止めるのに苦労し、前半DFグラッジストーニを退場で失うと、後半も退場者を出して自滅した。余計だったのは後半ロスタイムの2失点だが、2人少ない状況なら致し方ないか。次節、クルゼイロは勝っても3点差以下なら優勝はない。非常に苦しい状況に立たされたことだけは断言できる。

 写真右上; テクニックを生かしてGKファービオを抜いて先制ゴールを決めたFWエーデル・ルイス ( アトレチコ・ミネイロ ) 。
 写真左下; 81分に追加点を決めたMFダニリーニョ ( アトレチコ・ミネイロ / 左 ) 。


ミナス・ジェライス州選手権 2007 決勝 1st.leg (29/04/2007)
アトレチコ・ミネイロ 4-0 クルゼイロ
ジエーゴ GK ファービオ
コエーリョ
マルコス
リーマ
ヒカルジーニョ
DF ガブリエウ
ルイゾン
グラッジストーニ
ジョナタン
ハファエウ・ミランダ
( ジェルマーノ )
ビルー
マルシーニョ
ダニリーニョ
MF レオナルド・シウバ
ヒカルジーニョ
ジェオバンニ
( マイコスーエウ )
エーデル・ルイス
( チョー )
ガウボン
( バンデルレイ )
FW フェリッピ・ガブリエウ
( シモーエス )
ネネー
( ギリェルメ )
アラウージョ
エーデル・ルイス 46
ダニリーニョ 81
マルシーニョ 91
バンデルレイ 92
ゴール
マルコス
ハファエウ・ミランダ
マルシーニョ
イエロー
カード
レオナルド・シウバ
ヒカルジーニョ
フェリッピ・ガブリエウ
レッド
カード
グラッジストーニ
シモーエス
レビル・クウピ 監督 パウロ・アウトゥオーリ
主審; クレーベル・アスンソン・ゴンサウベス
スタジアム; ミネイロン ( ベロ・オリゾンチ )
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