Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 快進撃は止まらない。アズロン、サントス相手に2点差先勝!
決勝 1st.leg サンカエターノ 2-0 サントス
サンパウロ州選手権は4月29日に決勝 1st.legが行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンカエターノ×サントス は、FWソマーリアのゴールなどでサンカエターノが先勝した。 試合は、サントスの主導で進むと思われたが、サンカエターノが8分に先制。DFチアーゴのロングフィードが前線の裏に流れると、FWルイス・エンリーキが胸トラップで足元に落としたボールを右足でシュート。これがファーサイドネットに突き刺さった。GKファービオ・コスタは線審に詰め寄り必死にオフサイドを主張したが、受け入れられなかった。 不測の事態を受けてサントスは攻撃を活性化。15分にFWマルコス・アウレーリオがシュート。その後もサントスは素早いパスワークで攻撃を組み立て、44分にはMFゼ・ホベルトが前線に飛び出してシュートを放ち、相手ゴールに迫った。 サンカエターノの1点リードで折り返した後半は一進一退の攻防に。互いに決定機を作り出す。早くに追いつきたいサントスは前半と同じリズムで攻め続けては何本もシュートを放つが、ゴールが遠い。一方サンカエターノは71分に細かいパスワークからFWルイス・エンリーキがフリーでシュート。GKファービオ・コスタがファインセーブでボールを弾き返したが、サンカエターノは効果的な攻めで相手を脅かした。 そして迎えた78分、GKファービオ・コスタがペナルティエリア内でFWルイス・エンリーキを倒し、サンカエターノにPKが与えられる。サントスの必死の抗議も虚しく、3分後にFWソマーリアがこのPKを冷静に決めて追加点をゲット。サンカエターノはその後サントスの猛攻をしのぎきって勝利した。 準決勝で難敵サンパウロを破り勢いに乗っているサンカエターノは引き続き好調を持続。好守の連携もスムーズで、90分を通して相手の上をいくサッカーをしてみせた。2点のリードを得た終盤には、2トップを交代させる余裕の采配もみせたサンカエターノ。リーグ優勝まであと1勝。アズロンの悲願が達成される可能性が高まっている。 一方サントスは、決定機こそ数多く作ってはいたが、放つシュートはことごとくゴールに見放されるばかり。ゴールが決まらない歯がゆさに、ルシェンブルゴ監督がしばしば立ち上がって激昂するシーンも多く見られた。リベルタドーレスでは8戦全勝、そして州選手権でもリーグ1位で決勝まで進出するなど、今季は好調のはずだが…。次節は2点差以上で勝たないと優勝のチャンスすらない。絶好調のサントスを以てしてもアズロンの快進撃は止められないのか。
写真右上; 8分に先制ゴールを決めたFWルイス・エンリーキ ( サンカエターノ ) は、GKファービオ・コスタを尻目に大喜び。
|