Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 試合後には乱闘騒ぎも… 勝ちきれないリーベル、首位争い不参加を表明?
後期 第13節 リーベル・プレート 1-1 インデペンディエンテ
アルゼンチン1部リーグは、5月4〜6日に後期リーグの第13節が行われた。ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×インデペンディエンテ は、 前半リーベルが先制したが勝ちきれず引き分け。上位が負けた同日に勝ち点差を縮める絶好機をリーベルは逸することとなった。 試合は、静かな立ち上がりで始まる。慎重にパスをつないだリーベルは17分にMFフェルナンド・ベルッキがミドルシュートを放つと、この流れから生まれたチャンスを19分にものにした。左サイドの深い位置からのスローインをMFマティアス・アベライラスがトラップして逆サイドにクロス。無人のスペースにMFアウグスト・フェルナンデスが走り込むと、ボールをトラップして寄せに来た相手をフェイントでかわし、角度のないところから強引にシュート。これがニアサイドのわずかな隙間をくぐり抜けてゴールネットに突き刺さった。リーベルは良い時間帯に先制した。 しかし前半リードを許しながらも何度か決定機をつくっていたインデペンディエンテは、後半の立ち上がりに同点に追いついた。52分、相手のコーナーキックをキャッチしたGKアスマンがロングスローで前線にボールを送ると、インデペンディエンテの選手たちが一斉に相手陣内に駆け上がり、MFルーカス・プシネーリのパスをMFエルナン・フレーデスがシュート。一度はゴールポストに当たったが、そのリバウンドを詰めていたMFガストン・マーチンがゴールに押し込んだ。その後スコアは動かず、1-1 の引き分けで終了。 試合後、エル・モニュメンタルの入場口付近でサポーター同士の乱闘によって、流血する負傷者が数人出る騒動が勃発。後の報道では、AFA からリーベルに何かしらの制裁金 ( もしくは罰則 ) が科されるのではないかと報じられた。 近年同様今季もいまいち波に乗れていないリーベルは、この日も勝ちきれず貴重な勝ち点3を逃してしまった。先制はしたが、主導権を握るだけの質のあるサッカーはできていなかった。パスは丁寧につなぐが、前線と中盤の連携に難が見られ、決定的な場面も数えるほどしかなかった。守備は安定していただけに、攻撃の空回りで勝ち点をとりこぼすのは非常にもったいない。同日敗れた上位チームとの勝ち点差を縮めるチャンスも逃したのだから。首位争いに参加する気もないのだろうか。 一方インデペンディエンテは、MFプシネーリを軸に攻撃を組み立てて相手の倍以上のシュートを放った。FWヘルマン・デニスやMFマーチンらが積極的に攻めてチームにリズムをもたらしていた。勝ち越すチャンスは何度もあったが、引き分けに甘んじたインデペンディエンテ。それでも、低迷している今は勝ち点1でも嬉しいはず。
写真右上; 終盤にレッドカードをもらったMFアウグスト・フェルナンデス ( リーベル・プレート ) 。
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