Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 エベルトン、値千金の一撃! 接戦を制したグレーミオの1位通過、確定。
グループ3 第6節 グレーミオ 1-0 セロ・ポルテーニョ
コッパ・リベルタドーレスは、4月24〜26日にグループリーグ最終週の試合が各地で行われた。ブラジルはポルト・アレグレのエスタジオ・オリンピコで行われたグループ3の グレーミオ×セロ・ポルテーニョ は、MFエベルトンのゴールで先制したグレーミオがそのまま逃げ切って勝利した。この結果グレーミオは3位から一躍首位に浮上して、グループ3を1位で通過した。 試合は、グループリーグ突破を狙うセロ・ポルテーニョが8分に味方のクロスをGKサーハが弾いたルーズボールにMFドミンゴ・サルセード ( 元FC東京サンティアーゴ・サルセードの実弟 ) が頭でゴールに押し込もうとしたが、ボールはわずかに枠外に逸れてゴールならず。グレーミオはこのピンチをしのぐと、9分と25分にMFジエーゴ・ソウザのミドルシュートで反撃を開始。26分にはFWトゥッタのスルーパスをDFパトリッシオがフリーでシュート。GKナバーロが身を挺してセーブしたが、グレーミオは着実に自分たちのリズムをつくっていった。 迎えた31分、相手陣内でフリーキックを得たグレーミオは、MFチェコの蹴ったボールにDFテコが頭で合わせてゴールネットを揺らす。完璧なセットプレイでスロービデオで見直してもオフサイドではなかったが、副審はオフサイドフラッグを上げてテコのゴールを無効とみなした。前半はグレーミオの猛攻とGKナバーロのファインセーブがひときわ目立つ45分間であった。 後半も前半に似た展開となり、引き続き攻勢に出たグレーミオは68分にMFサンドロ・ガウーショが相手陣内でファウルを受けてフリーキックのチャンスを得る。すると、MFサンドロ・ガウーショの蹴ったボールに途中出場のMFエベルトンが頭で合わせてゴールゲット。エベルトンはゴールが決まるや否や、一目散にマーノ・メネーゼス監督の元に駆け寄って抱擁を交わした。グレーミオはその後もピッチを広く使った攻めで追加点を狙いにいった。一方思うような攻めのできなかったセロ・ポルテーニョは後半ロスタイムに90分にMFドミンゴ・サルセードがシュートを放ったがゴールならず。タイムアップの瞬間、グレーミオの勝利が決まった。 グレーミオは、前節終了時で上位2者と勝ち点7で並んでいたが、得失点差で3位。引き分けでは2位以内には上がれず、この日は是が非でも勝たなくてはならない一戦だった。調子を上げてきた首位セロ・ポルテーニョとの90分は激しい試合になると推測されたが、グレーミオは焦ることもなく落ち着いて試合を組み立てられていた。ボールもしっかりキープし、サイド攻撃も効果的で、相手の倍以上のシュートを打てていた。スコア以上に相手を圧倒して勝ち点3を獲得し、グループリーグを1位で通過する理想的なシナリオを完成させたグレーミオ。オリンピコに詰めかけたサポーターの興奮は、試合後もしばらくおさまらなかった。 一方セロ・ポルテーニョは、このグループリーグで連敗スタートを切り、第2節終了時では勝ち点0のもっか最下位。第3節の引き分けを機に前節まで連勝と、調子を上げてきたところだった。この日は引き分けでも決勝トーナメント進出の権利を得られたのだがあえなく惜敗。さらに4位だったククタ・デポルティーボが他会場で勝利したため、セロ・ポルテーニョは一気に3位に転落し、グループリーグ敗退の憂き目に遭ってしまった。FWサンティアーゴ・サルセードをFC東京に放出してからは国際大会で今ひとつのセロ・ポルテーニョ。結果的に序盤の連敗が大きく響いてしまった。 写真右上; 69分に貴重な先制ゴールをマークしたMFエベルトン ( グレーミオ / 右 ) 。
|