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Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ダークホース出現?! シエンシアーノ、３連勝で単独首位に！
グループ７ 第５節 シエンシアーノ・デ・クスコ 3-0 ボカ・ジュニオールス
コッパ・リベルタドーレスは、4月3〜5日に各地でグループリーグの試合が行われた。ペルーはクスコのエスターディオ・ガルシアーソ・デ・ラ・ベーガで行われたグループ７の シエンシアーノ・デ・クスコ×ボカ・ジュニオールス は、後半に３点を重ねたシエンシアーノが強豪ボカを下し、ボカを抜いてグループ首位に躍り出た。 試合は、開始3分に左サイドで相手を押し倒したMFネリ・カルドーソにいきなりイエローカードが飛び出し、スタジアムの空気は一気に殺伐としたものに変わる。前半を支配したのはホームのシエンシアーノ。8分頃から次々とゴール前に攻め上がってはサイド攻撃や速攻で何度もチャンスをつくっていった。シエンシアーノは積極的な姿勢でボカを圧倒。守勢にまわったボカは、37分にMFネリ・カルドーソが２度目の警告で退場し、数的不利に陥った。 試合が動き始めたのは後半。前半の良い流れを保ったシエンシアーノは、48分にFWファン・ゴンサーレスが右からのクロスに頭で合わせて先制ゴールを奪った。スタンドを埋めたシエンシアーノのサポーターは赤い発煙筒で先制を祝福した。その後ボカの反撃を許すが、無失点で切り抜けたシエンシアーノは79分にFWファン・ゴンサーレスがドリブルで攻め上がると、逆サイドのFWミゲル・モスットのゴールをお膳立て。ボカを突き放した。 
シエンシアーノは後半ロスタイムにもFWファン・ゴンサーレスのドリブル突破から途中出場のFWミゲル・アンヘル・トーレスがゴールを決めてダメ押し。シエンシアーノが３勝目を快勝で飾った。シエンシアーノ・デ・クスコは、このグループリーグを２連敗でスタート。勝ち点を取れず、そのままグループリーグ敗退の運命にあると誰もが思っていたが、3月8日の第３節でボリーバルに 5-1 で大勝。すると、そこからチームは勢いに乗り、ラ・パス ( 標高3,650m ) での戦いも制し、そしてこの日はボカをも破った。３連勝で一躍首位に躍り出たシエンシアーノは、まだグループリーグ突破を決めてはいないが、最終節で負けなければ決勝トーナメント進出が決まる。第２節終了時では敗退必至だったクラブの急浮上。この勢いが今後も持続するようだと、ダークホースにもなりうる。 一方ボカ・ジュニオールスは、最後まで主導権を握れず、リズムをつくれず完敗を喫した。ルッソ監督は「勝ち点をとりにいったんだが…」と述べ、完敗に悔しさをにじませた。連戦の疲れを考慮してFWパラッシオ、FWパレルモ、MFリケルメといった面々を温存したことがアダになったボカ。次のグループ最終節では、MFネリ・カルドーソの出場停止が決まっているが、とにかく勝つしかない。
写真右上； 後半ロスタイムにダメ押しの３点目をゲット。笑顔で輪をつくるシエンシアーノ・デ・クスコのイレブン。
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