Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 クラシコを制したサンパウロ、サントスに続いて準決勝進出決定。
第17節 サンパウロ 3-1 パウメイラス
サンパウロ州選手権は3月31〜4月1日に第17節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ」 サンパウロ×パウメイラス は、FWボルジェス ( 元ベガルタ仙台 ) のゴールなどでサンパウロが快勝した。 試合は、開始からボールを支配したサンパウロが、5分にMFレニウソンのシュートのこぼれ球に反応。左足でニアに決めて早々と先制した。追いつきたいパウメイラスはサイドから崩しにかかり、何度か決定的な場面を作った。すると29分、速攻からFWオズマールがペナルティエリアでDFブレーノに倒されてPKを獲得。これを好調のFWエジムンドが冷静にGKホジェーリオ・セーニの逆をつくシュートを決め、パウメイラスが同点に追いついた。ところが、サンパウロも43分にPKを獲得するとGKホジェーリオ・セーニが沈めて再び相手を突き放した。 後半はサンパウロが縦横無尽にボールをまわして自由な攻めを展開。多彩な攻撃で相手に迫り続けた。攻めあぐねたパウメイラスは苦境に立たされる。そして次の1点はサンパウロがゲットした。65分、センターサークルで相手からボールを奪ったMFヒシャリソンがドリブルで前進するとミドルレンジからシュート。これがGKジエーゴ・カバリエーリの手をかすめてゴールネットに突き刺さった。ヒシャリソンの鮮やかなミドルシュートが決勝点となり、サンパウロが勝利した。 並行するリベルタドーレスで思いのほか苦戦しているサンパウロは、クラシコにも関わらず前線の主力をこぞって温存。レアンドロもアロイージオもマルセウもいないこの日、トップを張ったのは元ベガルタ仙台のFWボルジェスだった。ムリシ・ハマーリョ監督は「負けも受け入れるつもりでいた」と考えていたそうだが、そこはやはり底力で押し切れてしまうのがサンパウロの強みである。ボルジェスは期待に応えて先制ゴールを叩き出し、他の控え組も伸び伸びとプレイしてチームの勝利に貢献した。この結果、州選手権の上位4位以内が確定して準決勝の切符を手にしたサンパウロ。決勝トーナメントが行われるまでは、リベルタドーレスに専念できそうである。 一方パウメイラスは、主力を揃えて本気で勝ちに行ったが、ボールを支配できず相手に好き放題させてしまった。流れの中からつくったチャンスは前半のみで、後半は押し込まれるばかり。エジムンド、バルディビア、ピエーヒらを以てしても、モルンビーではどうにもならなかった。勝てば単独3位につけられたが、敗れて一転5位に落ちたパウメイラス。残り2試合で確実に勝ち点を稼がなければ準決勝に黄色信号が灯りかねない。
写真右上; 巡ってきた出場機会を活用。開始5分に先制ゴールを決めたFWボルジェス ( 左 / 元ベガルタ仙台 ) 。右は同じく久々にスタメンで出場したMFレニウソン。
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