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Campeonato Carioca 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

1,000ゴールにまつわるエトセトラ

 元ブラジル代表FWホマーリオの1,000ゴール達成に注目が集まる中、それにまつわる様々なニュースが飛び交っている。今回はそれらをまとめて紹介する。

▼ "犬猿の仲"ルシェンブルゴが絶賛

 かつてブラジル代表やクルゼイロ、レアル・マドリーなどで監督を務めた名将バンデルレイ・ルシェンブルゴ監督 ( サントス ) が、1,000ゴールの偉業達成を間近に控えているFWホマーリオに賛辞の言葉を贈った。

 ルシェンブルゴは報道陣の取材でホマーリオに関して尋ねられると、開口一番「彼 ( ホマーリオ ) は素晴らしい才能の持ち主だ。フットボールに対する彼の真摯な姿勢は、世界中に点在するプロ選手の模範でもある。彼は、ペレやクライフ、ベッケンバウアー、マラドーナ、ロベルト・バッジョらとともにサッカー史に名を残す偉大な選手だ」と褒めちぎった。

 このニュースが取りざたされたのは、ルシェンブルゴがホマーリオを絶賛したという事実だ。ルシェンブルゴは1995年にフラメンゴでホマーリオと衝突。以後、両者は"犬猿の仲"になってしまい、1999年にルシェンブルゴがブラジル代表を率いた際には、どんなに調子が良くても当時33歳のFWホマーリオを代表で使おうとはしなかった。

 過去にホマーリオと衝突した件についてルシェンブルゴは「あの頃はお互いに若かった」と釈明。"ザ・スパイダース"の唄を彷彿とさせるような言い訳を述べた。


▼ 大手企業がスポンサーに名乗り

 ホマーリオの偉業達成に注目が集まっているが、これに便乗してとある企業が広告戦略を展開。同選手の所属するバスコ・ダ・ガマにスポンサーの交渉を持ちかけていることがわかった。

 バスコに交渉をもちかけたのは Banco BMG という大手金融企業で、ホマーリオが1,000ゴールを達成するであろう試合においてバスコのゲームシャツに同社のロゴをつけてほしい とのこと。一部報道によると、広告料はなんと1,150万ヘアウ ( 日本円で約8億8千万円 ) だそうだ。
 バスコ・ダ・ガマは2001年1月からどの企業のロゴも広告として掲載しないと強調してきたが、8億もの大金が収入に加算されるとなれば、折れる可能性もありえそうだ。


▼ スポーツ大臣が生観戦に固執

 首都ブラジリアでは、オルランド・シウバ・ジュニオール スポーツ大臣がホマーリオの1,000ゴール目をマラカナンで生観戦すると発言した。

 オルランド大臣はマラカナンに足を運ぶ理由について「 ( ホマーリオの ) 1,000ゴール目を肉眼で見たいのはもちろんだが、主な目的は1,000ゴールをあげたホマーリオをブラジリアに招待し、賛辞を送りたいと言っているルーラ大統領に会わせることだ」と説明した。

 かくして、同大臣も観戦する中で「ボタフォゴ×バスコ」戦は行われたのだが、この試合でホマーリオは無得点に終わったばかりか故意のハンドでイエローカードまでいただく始末。オルランド大臣の目論見は儚く散ったのであった。

2007年4月2日
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