Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 カウンター一辺倒のアズロン、決勝進出に望みをつなぐエンパテ。
準決勝 1st.leg サンカエターノ 1-1 サンパウロ
サンパウロ州選手権は4月15日に準決勝 1st.legが行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた サンカエターノ×サンパウロ は、1-1 の引き分け。勝負の行方は 2nd.Leg に持ち越しとなった。 試合は、サンパウロが終始ボールを支配。4分にMFウーゴのミドルシュートで攻撃に口火を切ると、GKホジェーリオ・セーニのフリーキックやDFイウジーニョのドリブル突破などで決定機をつくった。サンカエターノもセットプレイからチャンスメイクするが、主導権を握るサンパウロは29分、左サイドいっぱいに開いたDFジャジウソン ( 元コンサドーレ札幌 ) にボールが渡ると、ジャジウソンは同サイドをドリブルでえぐってゴール前にクロス。そこにMFウーゴが飛びこみ左足で合わせて先制した。 サンパウロの1点リードで折り返した後半、サンパウロは53分にFWレアンドロの右コーナーキックにDFアレックス・シウバが頭で合わせてゴールネットを揺らせたが、キーパーチャージでゴールが無効になる厳しい判定に泣かされる。すると判定に救われたサンカエターノは55分、セットプレイからMFヒシャリソンの頭でのクリアがオウンゴールを誘発して同点に追いつき、58分にはFWルイス・エンリーキのシュートで果敢に逆転を狙いにいった。盛り返されたサンパウロも72分にFWアロイージオのパスからMFソウザがクロスバー直撃のシュートで応戦。しかし、両者の攻撃はその後ゴールを生まず、1-1 で引き分け。勝負の行方は次節モルンビーでの 2nd.Leg まで持ち越しとなった。 スタジアムのキャパシティ不足により聖地アナクレット・カンパネーラで試合を行えなかった"ホーム"のアズロン ( サンカエターノの愛称 ) だが、コリンチャンスのホームスタジアム「パカエンブー」でも堂々と渡り合った。サンパウロの猛攻に手こずり、攻撃はカウンター一辺倒の単調なものだったが、引き分けで乗り切ったことで次節にも望みが出てきた。チームの目標は優勝。決勝進出が叶うか否かは次節にかかっている。 一方終始ボールを支配し続けたサンパウロは、チームの底力を見せつけて相手を圧倒。幾度となくゴールの絶好機を作り続けた。フルメンバーで臨み、試合の内容も完璧。しかしGKルイスにシュートをことごとく弾き返され、2点目が遠いままだった。引き分けに甘んじたが、次はモルンビー、自分たちの庭で試合ができるメリットがサンパウロにはある。サンパウロ優勢の状況に疑いの余地はなさそうだ。
写真右上; 29分にハーフボレーで先制点を叩き出したMFウーゴ ( サンパウロ ) に駆け寄るサンパウロイレブン。
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