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Campeonato Carioca 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

ホマーリオの1,000ゴール目は幻と消ゆ… PK戦の末ボタフォゴが決勝進出!
後期リオ杯 準決勝
ボタフォゴ 4-4 (PK:4-1) バスコ・ダ・ガマ

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権は4月11〜12日に後期リオ杯の準決勝が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた ボタフォゴ×バスコ・ダ・ガマ は、激しい点の取り合いで 4-4 の引き分け、PK戦の末ボタフォゴが決勝進出を果たした。

 試合は、激しい点の取り合いで始まる。開始1分にボタフォゴの守備の連携ミスからMFヘナットが無人のゴールにシュートを決めて先制したバスコは、畳みかけるように3分にはMFコウチーニョのスルーパスに反応したMFアベージが裏へ抜け出すとシュートを決めて 2-0 とする。
 だがボタフォゴも負けじとその直後にショートコーナーからDFルシアーノ・アウメイダが頭で合わせて1点差とすると、徐々にリズムを取り戻した。22分にはMFトゥーリオのスルーパスをDFルシアーノ・アウメイダがダイレクトで折り返すと、MFゼ・ホベルトがゴール前に飛びこみ、右足でゴールを揺らせてボタフォゴが同点に追いついた。

 一進一退の攻防は熱を帯びていく。33分、右サイドでボールを拾ったDFジョルジ・ルイスがDFルシアーノ・アウメイダら2人をドリブルで抜くと、GKカッシオの頭上を越えるループシュートでファーサイドネットへ。そこに待ちかまえていたFWホマーリオが頭でゴールに押し込み、ついにFWホマーリオの1,000ゴール達成の瞬間が訪れたかに思われたが、ホマーリオがヘディングする前にボールがすでにゴールラインを割っていたとして公式記録ではDFジョルジ・ルイスのゴールとなった。
 再び追いかける形となったボタフォゴは、その1分後にショートコーナーからFWドドーが頭で合わせて 3-3 とすると、前半終了間際の44分にはMFルッシオ・フラービオが得意のフリーキックでゴール右隅にシュートを突き刺して逆転に成功。ボタフォゴの1点リードで前半を折り返した。

 後半も激しい攻め合いが展開されたが、前半のようにゴールが簡単には生まれず時間だけが過ぎていく。ボタフォゴは守備を重視して勝ちにいった。しかし、ここで敗れるわけにはいかないバスコは84分、途中出場のFWアランがコーナーキックに頭で合わせて 4-4 。90分で決着がつかず、勝負はPK戦にもつれこんだ。
 そのPK戦。ボタフォゴはFWドドー ( 元大分トリニータ ) を筆頭に4人全員がゴールネットを揺らせたが、バスコは1人目のMFモライスのキックをGKジュリオ・セーザルが完璧な読みで弾き返すと、2人目のDFドゥダルは枠外にはずして自滅。ボタフォゴが勝利をつかみ、決勝進出の切符を手にした。

 先のグループリーグでもバスコを一蹴していたボタフォゴは、最終節の大勝を以て勢いよく準決勝に殴り込み。試合は序盤こそバスコにつけこまれたが、五分五分の戦いでまたもバスコに土をつけた。これで今季の対バスコ戦は2戦2勝。フルミネンセもフラメンゴもいないこの後期、優勝はもうもらったも同然か。

 一方バスコ・ダ・ガマは、前期グアナバーラ杯に続いて後期でもPK戦の末準決勝で敗退した ( ※前期の準決勝の相手はフラメンゴ ) 。若き名ボランチとして3年前から注目されながらケガのせいで安定して出場できていないMFコウチーニョは相手の攻撃の芽をつぶしたり、スルーパスでアシストを記録するなど活躍したが、あと一歩ボタフォゴに及ばなかった。
 また、1,000ゴール目が注目されるFWホマーリオは90分を通してフル出場したが、相手の徹底マークに遭い沈黙。33分に決めたかに思われたヘディングシュートもすでにゴールラインを割ったボールに合わせたため、1,000ゴールの達成はまたしてもお預けとなった。チームの敗退によって、バスコの次の公式戦は、来月に開幕するブラジル全国選手権に持ち越しとなり、ホマーリオの現役引退もまた来月以降に先送りとなった。

 写真右上; 4点目のゴールをフリーキックで決めたMFルッシオ・フラービオに駆け寄って喜ぶボタフォゴの選手たち。
 写真左上; 22分に同点弾を決めて吠えるMFゼ・ホベルト ( バスコ ) 。
 写真右中; 33分にDFジョルジ・ルイスのループシュートに反応。頭でゴールに押し込んだFWホマーリオだったが、公式記録でホマーリオのゴールとはならなかった。
 写真左下; 後半レッドカードをもらったMFトゥーリオ ( バスコ ) は、判定を不服として主審に詰め寄る。
 写真右下; 序盤の勢いが後半は途絶え、PK戦の末敗退が決まったバスコ。FWホマーリオ ( バスコ / 右 ) は。


リオ・デ・ジャネイロ州選手権 2007 後期リオ杯 準決勝 (11/04/2007)
ボタフォゴ 4-4
(PK:4-1)
バスコ・ダ・ガマ
ジュリオ・セーザル GK カッシオ
ジョイウソン
ジュニーニョ
アレックス
ルシアーノ・アウメイダ
DF ジュリオ・サントス
( アンドレ・ジーアス )
ジョルジ・ルイス
ドゥダル
トゥーリオ
レアンドロ・ゲヘイロ
ルッシオ・フラービオ
( ジギーニョ )
ゼ・ホベルト
MF アベージ
ホベルト・ロペス
コウチーニョ
( ダリオ・コンカ )
ヘナット
モライス
ジョルジ・エンリーキ
( ジュッカ )
ドドー
FW ギリェルメ
( アラン )
ホマーリオ
ルシアーノ・アウメイダ 04
ゼ・ホベルト 22
ドドー 34
ルッシオ・フラービオ 44
ゴール 01 ヘナット
03 アベージ
33 ジョルジ・ルイス
83 アラン
ドドー ○
ジュニーニョ ○
ジュッカ ○
ルシアーノ・アウメイダ ○
PK戦 × モライス
× ドゥダル
○ ホベルト・ロペス
ジュリオ・セーザル
ジョイウソン
ルシアーノ・アウメイダ
ジョルジ・エンリーキ
ドドー
イエロー
カード
ジュリオ・サントス
アベージ
ダリオ・コンカ
トゥーリオ レッド
カード
アンドレ・ジーアス
クッカ 監督 ヘナット・ガウーショ
主審; ファービオ・カラブリア
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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