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Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン１部リーグ〜 得点源は"猫ちゃん"のみならず。 シルベーラ、２ゴールで勝利に貢献。
後期 第11節 ゴドイ・クルス 1-2 サン・ロレンソ
アルゼンチン１部リーグは、4月20〜22日に後期リーグの第11節が行われた。メンドーサのエスターディオ・マルビナス・アルヘンティーナスで行われた ゴドイ・クルス×サン・ロレンソ は、FWアンドレス・シルベーラの２ゴールでサン・ロレンソが勝利をおさめ、首位の座を堅守した。 試合は、立ち上がりから互いに攻め合う展開で幕を開ける。ファーストシュートはゴドイ・クルス。5分にDFエルベージャが味方のコーナーキックに頭で合わせる。だが、サン・ロレンソはその直後にDFボッティネッリが右サイドを駆け上がりシュートを放つと、14分にはDFクリスティアン・トゥーラがコーナーキックに頭で合わせて決定機を演出。相手を押し始めていった。そして迎えた15分、サン・ロレンソは左コーナーキックに合わせた味方のシュートのこぼれ球にFWアンドレス・シルベーラが右足で押し込んで先制した。 先制点で肩の力が抜けたサン・ロレンソはその後もテンポ良く攻め入る。だが、ゴドイ・クルスは最少失点のまま迎えた41分、味方のシュートのセカンドボールにMFディエゴ・ビージャルが素早く反応。フリーで相手ゴールにシュートを流し込み、同点で前半を折り返した。 後半も一進一退の攻防が繰り返されたが、両守護神の奮闘でなかなかゴールが割れない展開が続く。すると徐々にラフプレイも増え、62分にはMFディエゴ・リベーロがあからさまに相手の足を削りに行ってイエローカードを喰らうと、72分には敵２名に対して立て続けに悪質なタックルをお見舞いしたMFエステバン・ブハンにもイエローカード。ブハンの未必の故意に激怒したサン・ロレンソ側がくってかかるとピッチ上では小競り合いも見られた。1-1 のまま勝ちきれない両者の苛立ちは相当なものであった。 しかし、荒れ模様の試合に決着をつけたのは、先制ゴールを叩き出したFWシルベーラだった。75分、カウンターからFWエセキエル・ラベッシが左サイドに流れてボールをキープすると、ゴール前に低めのクロスを供給。これにFWシルベーラが右足で合わせてゴールネットに突き刺して勝ち越しに成功した。このゴールが決勝点となり、荒れた試合をものにしたサン・ロレンソが勝利した。 Ｊリーグ初代得点王の経歴をもつラモン・ディアス ( 元アルゼンチン代表 / 元横浜マリノス ) の監督就任から半年も経たぬうちに、サン・ロレンソは劇的な変貌を遂げている。首脳陣の推し進めた補強策も戦力UPにつながったが、今季のアペルトゥーラ ( 前期リーグ ) 以前には見られなかった"一体感"をチームにもたらしたのは、紛れもなくラモン・ディアスである。 メキシコで活躍していた元リーベルのFWガストン・フェルナンデス ( 愛称：猫 ) の積極起用が当たると、それが傍らのゴール製造機FWシルベーラの発奮を促し、結果チームの攻撃力を倍増させた。元デランテーロ ( スペイン語でFW ) ならではの発想と采配で"勝てるチーム"に生まれ変わっているサン・ロレンソ。目指すはもちろんリーグ優勝。そのためには、前線の選手が次節以降も活躍することが必要不可欠であることは言うまでもない。 写真； チームを勝利に導く２点を叩きだしたFWアンドレス・シルベーラ ( サン・ロレンソ / 左 ) 。右はDFホナタン・ボッティネッリ。
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