Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 大黒柱パレルモ、敵の罵詈雑言にも聞く耳立てずゴールゲット。
後期 第11節 ニューウェルス 1-2 ボカ・ジュニオールス
アルゼンチン1部リーグは、4月20〜22日に後期リーグの第11節が行われた。ロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×ボカ・ジュニオールス は、ボカが2トップ揃い踏みのゴールで勝利をおさめた。 試合は、キックオフ直後にFWオスカル・カルドーソがセンターサークルから強引にロングシュートを放つと、2分にはFWマウロ・セーハスもシュートを打つなど、ニューウェルスが積極性を見せた。ボカも7分にFWパラッシオのシュートで反撃を開始。しかし、互いに見せ場を作るもゴールは生まれず、前半は 0-0 で終了した。 後半、最初に決定機をつくったのはニューウェルスだったが、ボカは62分にFWパレルモがペナルティエリアで後ろからDFエクトール・ガイタンに押し倒されてPKを獲得すると、これを自ら左足で決めて待望の先制点を奪取。このPKの場面では、FWアリエル・サパータが目の前で罵詈雑言を吐いてパレルモの集中力を散らそうと試みたが、パレルモは敵のあらぬ発言に動じることはなかった。 ボカは81分には慎重なボールまわしから左サイドを上がったDFクラウディオ・モレル・ロドリゲスのグラウンダーのクロスをFWロドリーゴ・パラシオが右足で合わせて2点目をゲット。ニューウェルスは後半ロスタイムにようやく1点を返すが、ボカがリードを守りきって勝利をおさめた。 ニューウェルスは、序盤こそ積極的に攻めたがなかなかゴールに結びつけられなかった。シュート数ではボカよりも2本多く放ち、惜しいシーンも複数あったがいずれもゴールに結びつけることはできなかった。シーズンも中盤にさしかかってようやくエンジンがかかり始めたところで、仮に勝利していれば単独5位浮上もありえた。せめて引き分けて勝ち点1はとっておきたかった、というのが陣営の本音だ。 一方ボカは、パレルモとパラッシオの2トップがそれぞれゴールネットを揺らして好調をアピール。試合運びはスムーズにはいかなかったが、強引に勝ち点3を手にした。好調をキープしている首位サン・ロレンソに突き放されず、勝ち点差2の2位を維持できており、もちろん優勝を狙える位置につけている。しかしサン・ロレンソとの直接対決をすでに済ませているボカは、残り8試合でサン・ロレンソがこけるのをひたすら待つしかない状況にある。優勝するためにはとにかく勝ち続けるしかない。突き放されれば、一気に苦境に立たされる。 写真; 倒されて得たPKを自らで決めたFWマルティン・パレルモ ( ボカ・ジュニオールス ) 。PKを蹴る直前には相手に散々イヤミを言われる一幕もあったが、動じずに己の仕事を全うした。
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