Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 劣勢のリーベル奮闘。エル・スーペルクラシコはエンパテ。
後期 第10節 ボカ・ジュニオールス 1-1 リーベル・プレート
アルゼンチン1部リーグは、4月13〜15日に後期リーグの第10節が行われた。ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた「エル・スーペルクラシコ」 ボカ・ジュニオールス×リーベル・プレート は、激しい攻防の末 1-1 のエンパテ。勝ち点1ずつを分け合った。 試合開始前にMFリケルメがリーベルのベンチに駆け寄ってパサレラ監督とチークキスを交わす友好的なシーンも見られたが、試合は激しい攻防が繰り広げられた。立ち上がりを突いたボカは2分、細かいパスワークからMFリケルメがゴール前にスルーパスを出すと、MFパブロ・レデスマが右足でゴールに流し込んで先制。すると勢いに乗ってMFバネーガ、FWパラッシオ、MFリケルメ、FWパレルモと多彩な攻撃で複数のチャンスをつくった。リーベルは序盤こそ押し込まれていたが、徐々にリズムをつかみ前半を最少失点で切り抜けた。 ボカの1点リードで折り返した後半もボカの主導で進むが、リーベルは後半の立ち上がりを突いた。50分、MFリケルメのスルーパスをFWマウロ・ロサーレスが体勢を崩しながらのシュートでゴール左隅に突き刺して同点に追いついた。ホームでどうしても勝ちたいボカはその後も攻撃の手を緩めず、MFリケルメを起点に猛攻をしかけたがGKカッリーソの好守が勝ち越し点を阻む。リーベルも何度かシュートを打ったが逆転には至らなかった。アルゼンチン最大の注目試合「エル・スーペルクラシコ」は互いに勝ち点1ずつを分け合って終了した。 前節で首位に立ったボカは、ホームで宿敵リーベルとの対戦を迎えた。言うまでもなく勝ちにいった試合で、ボカは終始攻撃の手を緩めず18本ものシュートを浴びせたが、2点目が遠かった。好調の2トップは相手のマークに苦しみながらも見せ場をつくってはいたが、GKカッリーソの神がかり的なセーブに阻まれる場面が何度も見られた。この結果首位の座を再びサン・ロレンソに明け渡してしまったボカ。残り9試合。まだまだ逆転は可能だが、最後の最後でこの試合の結果が響かないとは言い切れない。 一方リーベルは、早い時間帯に先制される苦しい展開。負けても不思議ではなかったが、守勢を強いられる中チーム全体の集中力は最後まで途切れず価値ある勝ち点1を獲得した。今季はすでに2敗を喫し、サン・ロレンソ、ボカなど上位とは勝ち点差が開いているため、優勝するには厳しい状況ではあるが、この引き分けを契機に取りこぼしが少なくなれば、チームの浮上も充分期待できる。
写真右上; 先制ゴールのシーン。MFパブロ・レデスマ ( ボカ / 8番 ) は飛び出したGKカッリーソに寄られる前にうまくシュートを決めた。
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