Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 高地キトで繰り広げられた互角の攻防はエンパテ。決着は次節へ。
グループ6 第3節 リーガ・デ・キト 1-1 リーベル・プレート
コッパ・リベルタドーレスは、3月13〜15日に各地でグループリーグの試合が行われた。エクアドルは首都キトのエスターディオ・カーサ・ブランカで行われたグループ6の リーガ・デ・キト×リーベル・プレート は、両者譲らず 1-1 で引き分けた。 試合は、一進一退の攻防が展開される好ゲームになった。開始早々にチャンスをつくったリーガ・デ・キトは、14分にDFエンリケ・ベーラが右サイドを上がってボールをもらうと、ドリブルで中央に切れ込んでまずプレスにきた2人の間を強引に突破。続いてカバーに入った相手も次々に抜き去ると一気にペナルティエリアに侵入。最後は左足でゴールに蹴り込み、リーガ・デ・キトに先制点をもたらした。ドリブルで4人を抜いたMFベーラのプレイを受けてスタンドは興奮に包まれた。 1-0 とリーガ・デ・キトの1点リードで折り返した後半、リーベルがようやく得点する。53分、MFポンシオのパスをMFベルッキがシュートすると、そのシュートコースにいたFWファリアスがトラップで前に押し出してシュート。ゴール左隅に突き刺して同点に追いついた。その後も接戦が繰り広げられたが、リーガ・デ・キトは退場したFWエスカラーダの穴を埋められず、しかしリーベルもまた前半に退場したルーベンス・サンブエッサの退場で試合を仕切れなかった。幾度とない決定機も追加点を奪えず、勝ち点1を分け合う形で終了した。 リーガ・デ・キトは勝ちきれなかったが、強豪のリーベル相手に臆せず戦ったことは素直に評価できる。決して消極的にならず、丁寧なパスワークで堅実に試合を組み立てていた。FWエスカラーダの退場で勝機を逸した感も否めないが、3位リーベルと引き分けて2位の座は守っている。今後3試合が正念場になるが、次節ブエノスアイレスで行われるリーベル戦で勝ち点を獲得するか否かで彼らの運命は決まる。 一方リーベル・プレートの方が彼らのレベルを考えると試合の進め方は決して褒められたものではなかった。高地を理由にバテている様子は見られなかったが、攻め込まれる場面も少なくなかった。こちらもまた勝つチャンスを逃し、3位に甘んじている。次節はエル・モニュメンタルでリーガ・デ・キトを迎え撃つ。いまだ波に乗れていない感もあるが、次で勝てばグループリーグ突破の可能性も膨らむ。
写真右上; ボールを競り合うFWエルネスト・ファリアス ( リーベル・プレート / 左 ) とDFノルベルト・アラウーホ ( リーガ・デ・キト / 右 ) 。
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