Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 グループリーグ唯一の同郷対決。初戦はフラメンゴが制す。
グループ5 第3節 パラナー 0-1 フラメンゴ
コッパ・リベルタドーレスは、3月13〜15日に各地でグループリーグの試合が行われた。ブラジルはパラナー州クリチーバのエスタジオ・ドゥリバウ・ジ・ブリットで行われたグループ5の パラナー×フラメンゴ は、フラメンゴがMFヘナットの決めた1点を守りきって勝ち点3を獲得。同グループの首位に躍り出た。 試合は、5分にFWホニーがペナルティエリアで倒され、PKとはならなかったがフラメンゴが前のめりに攻めた。パラナーも8分にFWエンリーキのシュートで反撃。互いに攻め合う慌ただしい展開で幕を開けた。 迎えた19分に突然事故が起こる。ゴール前でのルーズボールをFWホニーが右足でシュートしたそのとき、ピッチに倒れていたDFジョアン・ビットールが起き上がろうとした左腕にボールとFWホニーのスパイクが直撃してしまった。左腕をおさえながら激痛に顔を歪めたジョアン・ビットールはそのまま退場。その後の診断で骨折が判明した。パラナーは大事なセンターバックを不慮の事故で欠くこととなった。 守備ラインの修正に追われるパラナーを前に何の遠慮もなく攻めたフラメンゴは23分に先制。DFレオナルド・モウラが右サイドからあげたアーリークロスに、ファーサイドに流れたMFヘナットがうまく頭で合わせてゴールネットを揺らせた。 後半に突入しても主導権はフラメンゴが握る。パラナーは後手にまわったが、終盤は敗戦を恐れて前のめりに攻めては何度も相手ゴールに迫った。だが猛攻もゴールが奪えずにいると、88分にDFネゲッチがレッドカードで退場に処せられ万事休す。結局、前半のMFヘナットのヘディングシュートが決勝点となり、フラメンゴが敵地で勝利をおさめた。 パラナーは、並行して行われているパラナー州選手権では1次リーグで16チーム中6位と健闘して2次リーグ進出を決めたばかり。また、このリベルタドーレスでも連勝でグループ首位と好調を持続してきた。フラメンゴとの試合では、勝てずともせめて引き分けてグループ首位の座を守りたかったところ。しかし、敗れてかつグループ首位の座もフラメンゴに明け渡してしまった。相手の堅い守備に沈黙した攻撃陣にも注文をつけられるだろうが、それ以前に骨折したDFジョアン・ビットールの左腕のほうが心配だ。 対するフラメンゴは、州選手権の前期で優勝し、3日前の後期開幕戦では主力を温存しながら勝利をおさめるなどチーム状態はすこぶる良好。そしてこの日乗り込んだクリチーバでも堂々たる戦いで勝ち点3を獲得した。休養充分の主力にMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 ) を加えた中盤は、頼もしい限り。3位レアル・ポトーシとの勝ち点差を5と広げ、グループリーグ突破に大きく前進することができた。
写真右上; チームを勝利に導く貴重な先制弾を決めたMFヘナット ( フラメンゴ ) 。
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