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Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜

"アニマウ(野獣)"健在。 エジムンドの活躍でベルドンがクラシコを制す。
第11節 コリンチャンス 0-3 パウメイラス

 サンパウロ州選手権は3月3〜4日に第11節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ」 コリンチャンス×パウメイラス は、FWエジムンド ( 元東京ヴェルディ1969 ) の2ゴールなどでパウメイラスが快勝した。

 試合は、立ち上がりから攻めたパウメイラスが11分にMFバルディビアのシュートで決定機を演出すると、17分に先制。MFマルチネスがドリブルでペナルティエリアに侵入するとMFバルディビアにパス。バルディビアは逆サイドでフリーになっていたFWエジムンドに柔らかいクロスをあげ、エジムンドがこれを右足ボレーでゴールネットに突き刺した。
 追加点もMFバルディビアを起点に生まれた。38分、MFバルディビアが中央をドリブルであがるとシュート。相手の足に当たったこぼれ球をFWエジムンドが拾うと、シュートフェイントを入れてフリーのFWオズマールに横パス。オズマールは右足で軽く合わせてパウメイラスに2点目をもたらした。

 2-0 で折り返した後半はコリンチャンスが一時盛り返すも、流れは依然パウメイラス。テンポよく攻めると、何度も決定機をつくる。そして82分、自陣でボールを奪ってカウンターを仕掛けたパウメイラスは、MFクリスチャーノが右サイドを独走して中央にクロス。これにFWエジムンドが反応し、右足で難なくゴール右隅に押し込んだ。コリンチャンスに反撃の予感はなく、因縁の対決はパウメイラスが制した。

 コリンチャンスは、試合の入り方に失敗。序盤相手にボールを持たれると後手を踏む悪い流れを自らでつくっていた。3失点で敗れたことも大きな痛手であるが、それ以上に痛いのはFWニウマールの負傷退場である。長い療養を乗り越えて戦列に戻ってきたニウマールは、この試合中に古傷の右膝とは逆の左膝を痛めて転倒。ニウマールは顔を歪めるほどの激痛で起きあがれず、病院に運ばれてしまった。期待のゴールハンターを失ったコリンチャンスはFWアモローゾ ( 元ヴェルディ川崎 ) を投入するも盛り返せなかった。大敗に主力の負傷と負のスパイラルにハマったコリンチャンス。この次に起こりうるは、エメルソン・レオン監督の更迭か?

 一方勝ったパウメイラスには余裕があった。因縁のライバルであるコリンチャンスとの試合に向けて気負うことなく、平常心で試合に臨んだ選手たちは冷静に試合を進めることに成功。3点差の勝利を演出したのは、2ゴール1アシストと全得点に絡んだFWエジムンドだ。2つの得点シーンにおいては巧みに相手のマークを振りきるなど、ポジショニングも完璧。またアシストの場面でもFWオズマールの動きをしっかりと目に入れていた。
 世間の関心は引退間近の悪童ホマーリオの動向ばかりに集中しているが、野獣エジムンドが依然として健在であることも知っておいてほしいものである。

 写真右上; 2点目のゴールを決めて笑顔のFWオズマール ( パウメイラス ) 。
 写真左; 試合中に左膝を痛めてピッチにうずくまるFWニウマール ( コリンチャンス ) 。
 写真右下; キャプテンとしてチームを引っ張るFWエジムンド ( パウメイラス ) は2ゴール1アシストの大活躍。


サンパウロ州選手権 2007 第11節 (04/03/2007)
コリンチャンス 0-3 パウメイラス
ジェアン GK マルコス
エドゥアルド・ハチーニョ
( アモローゾ )
マリーニョ
グスターボ
カルロン
( ハファエウ・フェーフォ )
DF ウェンデウ
ダビッジ
エジミウソン
レアンドロ
ダニエウ
( ウィリアン )
マルセーロ・マットス
マグロン
ホージェル
MF フランシス
ピエーヒ
マルチネス
バルディビア
( クリスチャーノ )
ニウマール
アルセ
FW エジムンド
( ミシャエウ )
アレモン
( オズマール )
ゴール 17 エジムンド
38 オズマール
82 エジムンド
アモローゾ
グスターボ
マグロン
アルセ
イエロー
カード
ピエーヒ
エジムンド
アレモン
エメルソン・レオン 監督 カイオ・ジュニオール
主審; ジョゼ・エンリーキ・ジ・カルバーリョ
スタジアム; モルンビー ( サンパウロ )
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