Campeonato Carioca 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 失点後の小競り合いでフラメンゴ自滅。マドゥレイラが先勝。
前期グアナバーラ杯 決勝
マドゥレイラ 1-0 フラメンゴ リオ・デ・ジャネイロ州選手権は3月4日に前期グアナバーラ杯の決勝 1st.Leg が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた マドゥレイラ×フラメンゴ は、MFマイコンのゴールが決勝点となり、マドゥレイラが先勝した。 試合は、開始4分にFWソウザのシュートでフラメンゴが攻撃の口火を切ったが、マドゥレイラも果敢に攻めてGKブルーノのゴールを脅かした。数多くの決定機をつくったのはフラメンゴだったが、マドゥレイラは体を張った守備でピンチを切り抜ける。前半はスコアレスで折り返した。 後半はマドゥレイラがいいリズムで攻撃を仕掛けていったが、49分にペナルティエリアで倒れたFWマルセーロがPKを主張したのを主審はシミュレーションとみなし、マルセーロは2枚目のイエローカードで退場に追い込まれてしまう。マドゥレイラは10人になり、流れは一気にフラメンゴへと傾くかに思われた。だが、マドゥレイラの守備に乱れは生じず、フラメンゴは度重なるチャンスもゴールがなかなか入らない。そして迎えた72分、ついに試合が動いた。ピッチ中央で味方のパスを受けたMFマイコンがボールを左足に持ち替えてミドルシュート。これが見事にゴール左隅に突き刺さり、マドゥレイラが待望の先取点をマークした。 ところが、このゴールの直後にハプニングが起こる。先制に喜ぶマドゥレイラの選手たちがゴール前を横切ったそのとき、失点に苛立つGKブルーノが足元のボールをセンターサークルに返そうとして右足を振り抜くと、そのボールがFWファービオ・ジュニオールの体を直撃。「ブルーノが故意にボールを当てた」としてマドゥレイラの選手数人がブルーノに詰め寄り、小競り合いになった。その際、DFモイセスがFWファービオ・ジュニオールを殴ってしまい、主審はモイセスにレッドカードを提示した。フラメンゴは失点に加えて数的優位の利も失ってしまった。試合はそのまま、マドゥレイラが勝利した。 マドゥレイラは統一された守備で相手の攻撃を踏む堅実な試合運びをして、見事に勝利を手にした。カウンターからもしばしばチャンスをつくり、サイド攻撃も生きていた。チーム得点王のFWマルセーロが次の試合に出られないのは不安材料だが、次もこの日のように戦えれば優勝も夢ではない。 一方フラメンゴは、相手より多くの決定機をつくりながら無得点に終わり、決定力不足を露呈。負傷欠場中のFWオビーナ不在が大きな影響を及ぼしている。そして失点直後の小競り合いで退場者を出すなど、冷静さも欠いたフラメンゴ。目標の前期優勝に黄色信号が灯った。
写真右上; 僅差でフラメンゴを撃破し、スタンドのサポーターの声援に応えるマドゥレイラの選手ら。
|