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Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜

前期プレイオフのリベンジ成る。"重鎮"パレルモがハットトリック!
後期 第5節 エストゥディアンテス 1-3 ボカ・ジュニオールス

 アルゼンチン1部リーグは、3月9〜11日に後期リーグの第5節が行われた。ラ・プラータのエスターディオ・シウダーで行われた エストゥディアンテス×ボカ・ジュニオールス は、FWマルティン・パレルモのハットトリックでボカが快勝。前期プレイオフで優勝した王者エストゥディアンテスにリベンジを果たした。

 立ち上がりを制したのはエストゥディアンテス。MFベロンやFWパボーネらが果敢にシュートを放ち、積極的な攻撃を展開する。前半はエストゥディアンテスが圧倒的に攻めたが、GKカランタのファインセーブでゴールを割れずに苦しんだ。先制したのはボカ。41分、セットプレイからDFクラウディオ・モレル・ロドリゲスがゴール前にロングフィード。このボールをFWパレルモが丁寧に頭で合わせてファーサイドに沈めた。これでリズムをつかんだボカは、その3分後にはMFリケルメの中央突破から再びFWパレルモが沈めて 2-0 とリードを広げて前半を折り返した。
 後半は追いかけるエストゥディアンテス主導で進むが、ボカは慌てずにピンチをしのぐと63分にコーナーキックから生まれたセカンドボールをFWパレルモが左足を振り抜き、強烈なシュートをニアに突き刺してハットトリックを達成した。終盤エストゥディアンテスも1点を返すが、ボカは余裕をもって勝利した。

 前期王者のエストゥディアンテスは、オフシーズンに目立った戦力補強も離脱もなく前期とほぼ同じ顔ぶれで後期に突入。しかし、現実は5試合を消化して2勝2分1敗の勝ち点8。順位も9位とまさに「可もなく不可もなく」である。この日はホームでボカに惨敗。パレルモがゴールを決めるたびに、ベンチの前で唇を噛みしめるシメオネ監督の表情が、「可もなく不可もなく」の現状を物語っている。

 一方ボカは、前期プレイオフで敗れた無念を敵地で晴らした。シュート数は相手の半分にも満たなかったが、2点差をつけて勝てたのは切にパレルモのおかげである。リーガ・エスパニョーラ ( スペイン1部リーグ ) では振るわなかったが、ボカでは欠かせない主力の筆頭。自信満々にプレイするパレルモは、この日はゴール直後も喜びを前面に出さず、無表情で胸を張るパフォーマンスをエストゥディアンテスのサポーターに見せつけた。"重鎮"の風格すら漂うパレルモの活躍で、首位との勝ち点差は3。パレルモが健在である限り、ボカが優勝争いから脱落することはないだろう。

 写真; 敵地でハットトリックを達成したFWマルティン・パレルモ ( ボカ ) 。


アルゼンチン1部リーグ 2006-2007 後期 第5節 (10/03/2007)
エストゥディアンテス 1-3 ボカ・ジュニオールス
マリアーノ・アンドゥハル GK マウリシオ・カランタ
マウリシオ・カシエーラ
( レアンドロ・ベニーテス )
アグスティン・アラージェス
マルコス・アンヘレーリ
セバスティアン・ドミンゲス
( ホシマール・モスケーラ )
DF ウーゴ・イバーラ
ダニエル・ディアス
ホナタン・マイダーナ
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
パブロ・ピアッティ
( セバスティアン・バスケス )
ロドリーゴ・ブラーニャ
ファン・セバスティアン・ベロン
ホセ・ソーサ
MF エベル・バネーガ
( セルヒオ・オルテマン )
セバスティアン・バタグリア
( パブロ・レデスマ )
ネリ・カルドーソ
ファン・ロマン・リケルメ
ホセ・ルイス・カルデロン
マリアーノ・パボーネ
FW ブルーノ・マリオーニ
( ギジェルモ・バロシュケロット )
マルティン・パレルモ
ホセ・ルイス・カルデロン 86 ゴール 41 マルティン・パレルモ
44 マルティン・パレルモ
63 マルティン・パレルモ
ロドリーゴ・ブラーニャ
ファン・セバスティアン・ベロン
イエロー
カード
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
セルヒオ・オルテマン
ディエゴ・パブロ・シメオネ 監督 ミゲル・アンヘル・ルッソ
主審; ラファエル・フルチ
スタジアム; エスターディオ・シウダー ( ラ・プラータ )
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