Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 雨のラ・パスで繰り広げられた激戦はゴールなくエンパテ。
グループ7 第1節 ボリーバル 0-0 ボカ・ジュニオールス
中南米の最強クラブを決める大会コッパ・リベルタドーレスは、2月13日に本戦のグループリーグが開幕。13〜15日にその第1節が行われた。ボリビアは首都ラ・パスのエスターディオ・エルナンド・シーレスで行われた ボリーバル×ボカ・ジュニオールス は、互いに多くの決定機をものにできず無得点で引き分けた。 2004年のコッパ・スダメリカーナ決勝で顔を合わせた両者が開幕節でいきなり激突。雨天の中で行われた試合は、開始早からボカが両サイドを使って果敢に攻めた。21分に左サイドからのクロスにMFネリ・カルドーソが右足ボレーで合わせて決定機を作ると、26分には左サイドに流れたFWロドリーゴ・パラシオが中央へ切れ込んで出したスルーパスにMFネリ・カルドーソが反応。いずれもGKサジャスのファインセーブに阻まれたが、ボカがリズムをつくっていった。 しかし29分に訪れた絶好機もFWパレルモのシュートをまたしてもGKサジャスが止めると、徐々にボリーバルが盛り返していった。43分にはセットプレイから最後はFWシジェーロがゴールに押し込み、ついにボリーバルが先制したかに思われたが、線審はシジェーロのオフサイドをとってゴールを取り消した。 後半、ボカは49分にロングボールからFWパラッシオ、MFネリ・カルドーソが立て続けにシュートを放ったが、いずれもゴールならず。対するボリーバルもハイボール主体で反撃したが、あと一歩のところで相手を崩しきることができなかった。スコアボードは動かず、試合は 0-0 の引き分けに終わった。 ボリビアの強豪ボリーバルは、あえて攻めさせて相手の体力の消耗を狙ったそうだが、強心臓の揃ったボカにそれは通用せず、結果的に22本もシュートを打たせてしまった。前半の終了間際にはオフサイドで取り消されたゴールなど不遇も重なったが、相手のぶ厚い攻撃もファインセーブ連発で失点0に抑えたGKサジャスの頑張りには、チームもサポーターも感謝するところではなかろうか。 一方ボカは早い時間帯で勝負を決めようと開始から猛攻。スタミナも切れず、最後まで攻撃の手を緩めなかった。とりわけ動きがキレていたのはMFネリ・カルドーソで、中盤でボールをつなぐだけでなく、シャドーストライカーとしての役割も担ってしばしば決定的なシュートを放っていた。攻撃の形はしっかりとできており、チーム状態も悪くはない。この日は、とにかく相手守護神の神がかり的な好守を褒めるしかないだろう。
写真右上; 能力を存分に発揮してピッチを駆け回ったFWロドリーゴ・パラシオ ( ボカ / 右 ) 。ゴールはなかったが、多くの決定機を演出した。
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