Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 勝敗の決め手はセットプレイ。ブスタマンテの先制弾でベレス辛勝。
グループ4 第1節 エメレック 0-1 ベレス・サルスフィエール
中南米の最強クラブを決める大会コッパ・リベルタドーレスは、2月13日に本戦のグループリーグが開幕。13〜15日にその第1節が行われた。エクアドルはグアヤキルのエスターディオ・ジェオルジェ・カプウェルで行われた エメレック×ベレス・サルスフィエール は、ベレスがDFマルセーロ・ブスタマンテのゴールを最後まで守りきって勝ち点3を獲得した。 試合は、開始4分にDFスタッシオのシュートでエメレックが攻勢に出たが、落ち着いてボールをまわしたベレスは14分に先制。FWマウロ・サラーテのフリーキックに反応したDFマルセーロ・ブスタマンテがフリーでゴールに突き刺してあっさりとゴールを奪ってみせた。エメレックは必死にオフサイドを主張したが認められなかった。 その後ゲームは落ち着き、1-0 のままで試合は進行。エメレックは18分に同点の絶好機をつくったが、コロンビア人MFセバスティアン・エルナンデスのシュートは惜しくも枠を逸れた。 後半は立ち上がりにこそエメレックが何度か決定機をつくったが、その後はベレスの堅い守備の前に沈黙。一方のベレスはスピードが持ち味の2トップでスペースを突いた攻撃を繰り返したが、こちらもまた相手の堅実なディフェンスを打ち崩せなかった。試合はベレスが接戦をものにした。 エメレックは、シュート数では相手を上回ったが、シュートの精度に難がありゴールに結びつけられなかった。セットプレイでも可能性が感じられなかったエメレック。グループリーグで2位以内に食い込むためには、トーレス監督も嘆いた決定力不足は早期に解決しておく必要がある。 一方ベレス・サルスフィエールはボール支配率でこそ優ったが、相手の守備を崩したのは数える程度。主だった決定機はセットプレイによるものだった。敵地で勝ち点3を獲得したことは何にも代え難い成果ではあるが、相手がゴール前を固めたときの打開策ぐらいは事前にいくつか練っておいたほうがいいだろう。しかし、これらの心配はきっと杞憂に終わるはずだ。このクラブは、国際舞台には割と強い。ラボルペ監督の下で、次節までには何らかの対策を練ってくるに違いない。 写真; 14分、相手のマークの一瞬のスキを突いてフリーになり、先制ゴールをボレーで決めて喜ぶDFマルセーロ・ブスタマンテ ( ベレス・サルスフィエール ) 。
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