Copa TOYOTA Libertadores 2007 〜コッパ・リベルタドーレス〜 2007年のグレーミオは絶好調! ルーカスの一撃で全勝記録更新。
グループ3 第1節 セロ・ポルテーニョ 0-1 グレーミオ
中南米の最強クラブを決める大会コッパ・リベルタドーレスは、2月13日に本戦のグループリーグが開幕。13〜15日にその第1節が行われた。パラグアイは首都アスンシオンのエスターディオ・コローネル・パブロ・ロハスで行われた セロ・ポルテーニョ×グレーミオ は、グレーミオがMFルーカスの1点を守りきり、敵地で大きな勝ち点3を手にした。 試合は、両軍の堅い守備に互いに攻めあぐね、中盤でボールの奪い合いが繰り返された。最初に仕掛けたセロ・ポルテーニョは11分にDFロルヒオ・アルバレスのミドルシュートを皮切りに、FWアレハンドロ・ダミアン・ダ・シルバが立て続けにシュート。先制点を奪うべく、なかば強引に攻めた。守勢のグレーミオは反撃を試みたが、スタメン出場のFWトゥッタが負傷によって20分に早々と退場。予期せぬ選手交代もあり、グレーミオはシュート1本で前半を終了した。 混沌とした流れを打ち破ったのはグレーミオ。後半に突入して間もない52分に、右サイドを起点にチャンスメイクしたグレーミオは、DFパトリッシオのクロスのこぼれ球をMFルーカスが右足でハーフボレー。ボールはゴール右隅に吸い込まれ、待望の先制点を奪った。試合はその後、苛立ったセロ・ポルテーニョのサポーターがビール瓶などをピッチに投げ込んだため一時中断するハプニングも起こった。セロ・ポルテーニョは同点を狙って終盤に攻めたが、スコアボードに変化はなく、グレーミオが接戦をものにした。 セロ・ポルテーニョは、2005年にFWサンティアーゴ・サルセード ( 元FC東京 ) を擁したが、それ以降は思うような結果を残せずにいる。現在は先述の実弟にあたるMFドミンゴ・サルセードら若手の力でチーム再建を図っている段階である。この試合では相手の堅い守備を打ち崩せず、フィニッシュまで持ち込む場面も限られていた。負けたことはもとより、無得点に終わった攻撃陣に課題の残る試合であった。 対するグレーミオは、序盤にFWトゥッタが負傷退場するアクシデントが発生するなど、決して言い流れではなかったがそれでも勝利を引き寄せたあたりに今の彼らの勢いを感じる。2007年に入ってからのグレーミオは好調の極みに達しており、全ての公式戦で勝利をあげている。州選手権では6戦全勝、そしてリベルタドーレスの開幕戦も制したことで今年の全勝記録を7に伸ばした。相手に恵まれた感もあるが、全ての試合で勝利している事実は立派。グレミスタの間では、今の全勝記録がいつまで続くかを酒の肴にしているのだとか。
写真右上; 52分に値千金のアウェイゴールを決めたMFルーカス ( グレーミオ ) 。
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