Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 豪雨に見舞われ芝は"不良"。最悪の環境下でもベルドン勝利。
第10節 サンカエターノ 1-2 パウメイラス
サンパウロ州選手権は2月24〜25日に第10節が行われた。サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた サンカエターノ×パウメイラス は、嵐のような大雨の下でパウメイラスが勝利した。 悪天候の下で行われた試合は、雨水を含んだ最悪のピッチコンディションのせいでボールが円滑にまわらず、選手たちも一苦労。ぬかるんだピッチに慣れるのに時間がかかり、序盤の決定機は数える程度。そして時間の経過とともに雨足はさらに強まり、32分をまわった頃に主審は試合の一時中断を決定した。 14分間におよぶ中断を経て、試合は再開されると、再開後の立ち上がりを突いたパウメイラスが ( 手元の時計で ) 36分に先制。左サイドからのクロスにゴール前で合わせたMFバルディビアのシュートは当たりそこねたが、混戦の中で水たまりで止まったボールをFWアレモンが押し込んでゴールネットを揺らせた。だが今季安定感のあるサンカエターノは42分にMFカニンデのフリーキックで同点に追いついた。しかしパウメイラスは同点で迎えた61分、MFバルディビアがドリブルで左サイドを突破。折り返したボールにFWウィリアンが合わせてゴール左隅に沈めた。このゴールが決勝点となり、パウメイラスが勝ち点3を手にした。 サンカエターノは、昨年ブラジレイロンで低迷し2部落ちが決定。プライドを維持する上でも州選手権で結果を残すことは非常に重要なことだが、チームは高いパフォーマンスをつけ、この大会では上位争いに名を連ねている。ビッグクラブと比較すると顔ぶれは見劣りし、この試合では勝ち点を得られなかったが、大切に育てた若手の台頭もあり将来性は十分見込める。 一方パウメイラスは、どしゃぶりの雨を克服。攻撃の支柱になりつつあるFWアレモンのゴールなどで試合をリードして勝利を手にした。先制点は水たまりが良いように味方したが、後半の2点目は完全に崩してのゴール。敵地でおさめたこの勝利で、サンカエターノに土をつけたパウメイラスは、9位に浮上した。優勝争いからは一歩離れた場所にあり、今後どれだけ巻き返せるかにサポーターは期待を寄せている。 写真右上; 雨天中断後の36分に先制点を決めたFWアレモン ( パウメイラス ) 。
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