Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 判定に救われたサンパウロ、元札幌ジャジウソンの一発で2位浮上!
第10節 サンパウロ 1-0 ブラガンチーノ
サンパウロ州選手権は2月24〜25日に第10節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた サンパウロ×ブラガンチーノ は、サンパウロがMFジャジウソン ( 元コンサドーレ札幌 ) が決めた1点を守りきって勝利。順位も単独2位まで押し上げて首位を射程圏内にとらえた。 試合は、開始から攻めたサンパウロが主導権を握ったかに思われたが、ブラガンチーノも果敢に攻めたため、試合の流れはどちらに傾くこともなく切迫した。それでもサンパウロは30分に先制。右サイドからのクロスのセカンドボールに、後方から走り込んだMFジャジウソンが左足でシュートをニアに決めてスタンドを湧かせた。 後半、サンパウロはMFジョズエが攻守に絡んで試合を運んでいった。しかしブラガンチーノの反撃もしばしばハマり、相手ゴールを脅かす効果的な攻めを披露。53分には右コーナーキックからのチャンスに最後はMFチアーゴ・ビエイラが押し込んでゴールネットを揺らせたが、判定は無情にもオフサイド。スロービデオでは明らかに誤審だったが判定は覆らず、ブラガンチーノの歓喜は束の間の喜びに終わり、サンパウロは判定に救われた。 その後、ブラガンチーノは58分にDFクリスがFWレアンドロを蹴って退場すると失速。一人多いサンパウロは点差1でも余裕をもって勝ち点3を獲得した。 サンパウロは勝利こそあげたが、試合そのものはブラガンチーノとほぼ五分五分。誤審に救われた場面以外でも、危うい瞬間が複数あった。緊迫した展開で、この試合唯一のゴールを決めたMFジャジウソンのボレーシュートは素直に評価できる。また、複数の危機を回避した守備陣の踏ん張りも見事だった。この勝利で首位を射程圏内にとらえたサンパウロ。いくらスロースタートを切っても、地道に順位を上げていくサンパウロのようなチームには、やはり力がある。 写真; 30分に貴重な先制弾を決めたMFジャジウソン ( サンパウロ / 上 ) は、MFソウザ ( 10番 / 下 ) に抱えられて歓喜のポーズ。
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