Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 3バックでチモン封じ。勝利したサンパウロ、3位に浮上。
第8節 サンパウロ 3-1 コリンチャンス
サンパウロ州選手権は2月10〜11日に第8節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンパウロ×コリンチャンス は、GKホジェーリオ・セーニのゴールなどでサンパウロが勝利をおさめた。 試合は、開始から一進一退の攻防が繰り広げられた。最初に決定的なチャンスをつくったのはサンパウロ。8分にMFジャジウソンが左サイドから果敢にシュートを放った。コリンチャンスも17分にMFホージェルがシュートで応戦。クラシコにふさわしい展開となる。均衡が破れたのは29分。MFジャジウソンのグラウンダーのクロスにFWレニウソンが合わせてゴールをこじ開けた。先制ゴールでリズムにのったサンパウロは44分、DFマルキーニョスのクリアミスを拾ったFWアロイージオがペナルティエリアで倒されてPKを獲得。これをGKホジェーリオ・セーニが決めて 2-0 で前半を折り返した。 後半、追いかけるコリンチャンスはDFマルキーニョスに代えてMFジャイウソンを投入したが、流れは依然サンパウロ。55分にMFフレジソンのロングシュートでチャンスをつくると、57分にゴールゲット。MFネイセル・レアスコ ( エクアドル代表 ) のパスをFWアロイージオがクロス。これにMFレアンドロが飛びこんで 3-0 と突き放した。コリンチャンスは81分にボリビア人FWアルセのクロスをGKホジェーリオ・セーニがファンブルしたボールにFWウィウソンが詰めて1点を返したが、コリンチャンスの反撃はここまで。サンパウロがクラシコを制した。 サンパウロはシーズン序盤こそスロースタートで勝機を逃す試合も多かったが、ここにきて徐々にチームが出来上がってきた。ムリシ・ハマーリョが敷いた 3-5-2 は問題なく機能。両サイドのレアスコとジャジウソンがサイドで起点となり、サンパウロのぶ厚い攻撃に一役買う働きをみせた。2年ぶりの派遣奪還を狙うサンパウロ。この勝利で彼らの追い上げに拍車がかかるか。 一方コリンチャンスは、前節5ゴールを叩き出した攻撃が沈黙。主軸のMFホージェルはMFジョズエのマンマークに苦しめられて満足にプレイできなかった。そしてMFマグロン ( 元横浜Fマリノス ) の退場も重なってリズムをつかめなかったコリンチャンス。重要な一戦をみすみす落としていては、首位戦線に食い下がることも難しくなる。
写真右上; ゴールを決め、FWレニウソンと笑顔でタッチを交わすGKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ / 右 ) 。 ※チモン …「timao」 コリンチャンスの愛称。
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