Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 控え通告に奮起したホージェル、4得点で好調アピール。
第7節 コリンチャンス 5-0 ヒオ・クラーロ
サンパウロ州選手権は2月7〜8日に第7節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ヒオ・クラーロ は、MFホージェルの4点を叩き出す活躍でコリンチャンスが圧勝。消化試合の1少ないサントスとの勝ち点差を1に縮めた。 試合は、コリンチャンスが格の違いを見せつけた。開始1分にDFマリーニョのアーリークロスをFWウィウソンが右足のアウトサイドで流したボールを、FWホージェルがフリーでシュート。相手キーパーの動きをよく見た技ありシュートでコリンチャンスがいきなり先制した。 1-0 で迎えた後半は52分にDFジェルソンが2度目の警告で退場になると、コリンチャンスが完全にゲームを主導。54分、MFマグロンのスルーパスで右に流れたFWウィウソンが、逆サイドでフリーになっていたMFホージェルにクロス。ホージェルは胸トラップでシュートモーションに入ったが、GKルイス・エンリーキが飛び出したところを左足のトラップでかわすと右足を振り抜いてゴールに突き刺した。さらに61分にはMFエウトンが右から中央に切れ込んでシュート。GKルイス・エンリーキが触ってポストに直撃したボールは、偶然か必然か逆サイドのMFホージェルの足元へ。ホージェルは無人のゴールへボールを押し込んでハットトリックを達成した。 ホージェルの勢いは止まらず、70分にはMFエウトン、FWウィウソンとつなぐとMFホージェルが前線でボールを受けて倒れ込みながらシュート。ゴールマウスに転がして4点目をゲットした。コリンチャンスは80分にもFWウィリアンの中央突破からFWウィウソンがトドメのゴールを決めて、試合を決定づけた。 外国人選手を排除し、2004年当時のような純国産チームに生まれ変わったコリンチャンスは、今季ここまで7試合を消化して5勝2敗と順調なスタートを切っている。この試合で目立ったのは、言わずもがなMFホージェルだ。動きにキレがあっただけでなく、ポストに跳ね返ったボールがホージェルの元に転がるなど強運を持っていたホージェル。ボールのないところでフリーになる動きを意識したとのことだが、この試合ではそれら姿勢とプレイとがものの見事にゴールに直結した。試合前には「エメルソン・レオンがホージェルを控えにまわす」なる報道も流れたが、これだけ活躍するとさすがのレオンも今後ホージェルを控えにまわすわけにはいかなくなるだろう。
写真右上; 本職はボランチだがサイドバックを任されても己の役割をきっちりこなしたDFホジネイ ( コリンチャンス / 右 ) 。
|