Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 今年最初のクラシコ・パウリスタ。サントスが粘ってエンパテ。
第6節 パウメイラス 3-3 サントス
サンパウロ州選手権は2月3〜4日に第6節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パレストラ・イタリアで行われた パウメイラス×サントス は、激闘の末 3-3 で引き分けた。 試合は、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられると、互いに決定機を演出。とりわけパウメイラスにはゴールポストを直撃するシュートがあるなど、積極的に得点を狙いに行った。そして迎えた27分、DFミシャエウが左サイドからクロスをあげるとFWオズマールが頭で合わせてパウメイラスが先制。 パウメイラスはなおも攻め続けて相手ゴールに迫るとMFウェンデウのスルーパスにFWエジムンドが反応。相手のクリアミスを誘発すると、こぼれ球にFWオズマールが詰めて 2-0 とサントスを突き放した。前半はパウメイラスが主導権を掌握して終了。サントスは攻め手を欠いて攻めあぐねていた。 ところが後半になると試合の流れは一変。攻撃の形を作り始めたサントスは54分にDFクレーベルの左コーナーキックをDFアダイウトンが側頭部に当てて流すと、最後はFWペドリーニョが左足で合わせてゴールゲット。サントスが1点差に詰め寄った。 しかし68分にパウメイラスに追加点の好機が訪れる。味方のパスをペナルティエリア内で受けたFWエジムンドにDFアントーニオ・カルロス ( 元ASローマ ) がチャージ。決して悪質な寄せではなかったが、うまく倒れてみせたFWエジムンドの頭脳プレイでパウメイラスがPKを獲得した。これをFWエジムンド自らゴール左隅に沈めてパウメイラスが再びリードを広げた。 75分を過ぎてスコアボードは 3-1 。パウメイラスは勝利を信じてやまなかった。だが、ここからサントスが攻撃を活性化していく。味方が倒されて得たフリーキックをDFクレーベルが得意の左足からファーサイドネットにボールを突き刺して77分に1点を返す。そして勢いそのままにその1分後、左サイドを上がったDFクレーベルがゴール前に上げたクロスにMFクレーベル・サンターナが頭で合わせると、ヘディングシュートはゴールの右ポストに直撃。跳ね返ったボールをFWジョナスが冷静に押し込んでサントスが同点に追いついた。 試合はその後、パウメイラスに1人の退場者が生まれたがスコアは動かず、3-3 で終了。パウメイラスにとっては悔やまれる、サントスにとっては嬉しい "引き分け" であった。 パウメイラスは、またしてもサントスから勝ち星をあげることができなかった。パウメイラスがサントスに勝利したのは2005年5月31日 ( スコアは 2-1 ) 。以後、4回同じカードが組まれているが、パウメイラスはいずれも勝てていない。この日は、そんなパウメイラスが苦手のサントス相手に勝ち点3を稼ぐ絶好のチャンスだった。前半を 2-0 で折り返して後半も半ばまで 3-1 とリード。パレストラ・イタリアに詰めかけたサポーターもチームの勝利を確信したはずだった。どうやら、サントスへの苦手意識は相当高いようである。 一方サントスは開幕からの連勝記録こそ5で止まったものの、粘りに粘って引き分け。勝ち点1をつかみとり首位の座を守った。ルシェンブルゴ監督は前半のチームの出来や主審のジャッジにしばしば苛ついていたが、リズムが悪くても諦めなかった選手たちは立派。パウメイラス戦の無敗記録も5に伸ばした。同点ゴールを決めたFWジョナスは試合後「我々は劣勢だったし、相手がすごくいいサッカーをしていた。負け試合を引き分けに持ち込めたのはある意味奇跡かもね」と嬉しそうに語っている。
写真右上; この日2ゴールと大活躍のFWオズマール ( パウメイラス ) 。
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