Campeonato Paulista 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 ホマーリオの右へ倣え。レアンドロ・アマラウもハットトリック達成。
前期グアナバーラ杯 第5節 フルミネンセ 4-4 バスコ・ダ・ガマ
リオ・デ・ジャネイロ州選手権は2月17〜18日に前期グアナバーラ杯の第5節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ」 フルミネンセ×バスコ・ダ・ガマ は、激しい点の取り合いの末 4-4 で引き分けた。 試合は、序盤から一進一退の攻防が繰り広げられた。最初にゴールネットを揺らしたのはフルミネンセ。13分にMFシッセロのパスを受けたFWソアーレスがグラウンダーのシュートを決めて先制した。バスコも31分にFWレアンドロ・アマラウがセットプレイに頭で合わせて同点としたが、フルミネンセは42分に右サイドをあがったDFカルリーニョスのクロスにMFシッセロが頭で合わせて2点目。前半は 2-1 とフルミネンセのリードで終了した。 後半、フルミネンセは前半の勢いそのままにFWソアーレスのゴールで48分に追加点をゲット。3-1 として優位に立った。バスコはその5分後にFWレアンドロ・アマラウがゴールを決めて1点を返したが、フルミネンセは66分にFWアレックス・ジーアスの鮮やかなシュートで 4-2 。まだ試合の流れはフルミネンセにあった。だが負けられないバスコはここから意地をみせた。72分にDFジエーゴがフリーキックを直接決めると、87分にはDFチアーゴ・シウバのハンドでPKを獲得。これをFWレアンドロ・アマラウが沈めて、終盤に 4-4 のタイに持ち込んだ。 すでに前期グアナバーラ杯の敗退が決まっているフルミネンセは、新監督不在のままコーチのビニシウス・エウトローピオが代理監督を務めて試合に臨んだ。消化試合ではあったが、クラシコで簡単に負けてはサポーターが納得するはずもなく、フルミネンセは勝利を狙って主体的にゲームを進めた。FWソアーレスの2ゴールなどで後半途中までは完全に流れをつくっていたが、終盤に追いつかれたあたりに今季の詰めの甘さも垣間見えた。後期リオ杯の開幕までに、監督の招聘やチームの立て直しなど課題は山積み。3週間足らずでどこまでチーム力を上げられるかに注目したい。 一方バスコ・ダ・ガマは、前半こそふるわなかったが、後半にMFアベージとFWホマーリオを投入して試合の流れを引き寄せることに成功。ヘナット・ガウーショ監督の采配はこの日も冴え、そして今のバスコの前線を支えるFWレアンドロ・アマラウのハットトリックも飛び出して負け試合を引き分けに持ち込んだ。観戦したサポーターにとっても納得のいくゲームになった。勝ち点1を得たバスコは得失点差で2位アメリカを退けてグループ首位通過が確定。次週行われる準決勝のカードは対フラメンゴと2戦続けてのクラシコだが、今の勢いなら好ゲームが期待できる。
写真右上; ホマーリオに続いてハットトリックを達成したFWレアンドロ・アマラウ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
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