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Campeonato Mineiro 2007 〜ミナス・ジェライス州選手権〜 背水の陣で臨んだアトレチコ・ミネイロ、宿敵を下して今季初勝利。
第４節 クルゼイロ 1-3 アトレチコ・ミネイロ
ミナス・ジェライス州選手権は2月10〜11日に第４節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×アトレチコ・ミネイロ は、DFコエーリョのゴールなどでアトレチコ・ミネイロが逆転勝利。レビル・クウピ監督らアトレチコに関わる人々にとって最も望ましい結果になった。 試合は、7分にMFダニリーニョのシュートでアトレチコ・ミネイロが攻撃の口火を切ったが、先制したのはクルゼイロ。12分にMFヒカルジーニョがミドルシュートを放つと、GKジエーゴがパンチングで逃れたが、クルゼイロは味方のスローインにFWアラウージョがヘディング。再びコーナーキックを得たクルゼイロは、MFヒカルジーニョからDFチアーゴ・フェウトリとつないだボールを最後はDFグラッジストーニが沈めて先制した。 先制されて嫌な空気が漂い始めたアトレチコ・ミネイロは、それらを払拭せんとし反撃を開始。18分にFWエーデル・ルイスを起点に相手ゴールに迫ると、21分にはDFチアーゴ・フェウトリの左からのクロスにFWガウボンが反応。セカンドボールに詰めたFWエーデル・ルイスのシュートは枠を逸れたが、アトレチコ・ミネイロも確実に攻撃の形を作っていった。すると34分、アトレチコ・ミネイロは右サイドを上がったDFコエーリョのシュートが、FWガウボンに当たってコースが変わりゴールネットへ。公式記録でコエーリョのゴールで同点としたアトレチコ・ミネイロは、40分に逆転に成功。DFチアーゴ・フェウトリの左サイドからのクロスを、DFファービオ・サントスのクリアミスによるオウンゴールだった。 後半はクルゼイロが畳みかけたが、MFハファエウ・ミランダ、MFエウソンらの波状攻撃もシュートが枠内にいかず、なかなか２点目が奪えない。対照的に丁寧にボールをつないで攻めたアトレチコ・ミネイロは、61分にMFマルシーニョが左サイドから中に切れ込んでシュート。ボールはDFグラッジストーニとDFガブリエウの間をすり抜けてゴールに突き刺さった。２点差を追いかける苦しい状況に追い込まれたクルゼイロは、67分にFWアラウージョがペナルティエリア内でDFマルコスに倒されたが、主審はそのまま流してクルゼイロにPKは認められず。今季最初のクラシコ・ミネイロはアトレチコ・ミネイロの今季初勝利という形で幕を閉じた。 クルゼイロは、開幕連勝でいきなり首位に立ち、FWアラウージョの復帰と明るい話題も生まれ、順調なスタートを切ったかに思われた。ところが、それを邪魔したのは皮肉にも味方であるはずのサポーター。前節の試合中に暴動を起こしてチームの３連勝を妨げた。パウロ・アウトゥオーリはその試合後チームが土壇場で引き分けた点を評価し、あくまで楽観的な姿勢を貫いていた。宿敵とのクラシコを前にチームに動揺を与えまいとする配慮からだった。だが、同監督の気配りも虚しく、鬼気迫る宿敵の前に屈したクルゼイロ。これでチームの士気が乱れようものなら、一気に失速する危険も充分ありうる。 対するアトレチコ・ミネイロは、前日までで１分２敗とスタートダッシュに失敗。不満の蓄積したサポーターがクラブハウスに押し寄せてレビル・クウピの辞任要求デモを起こすなど、チーム内外にただならぬ緊迫感が漂っていた。宿敵クルゼイロにやられていれば、監督の更迭、サポーターの暴徒化など様々な事態が危惧されていた。幸いそれらがチームにはプラスに作用し、背水の陣で試合に入ったことで一丸となって戦い抜くことができた。４試合目でようやく今シーズンの初勝利を手にしたアトレチコ。これを浮上のきっかけにできるかどうかは、次節の90分間で決まるであろう。 写真； 右サイドをオーバーラップして同点ゴールを決めたDFコエーリョ ( アトレチコ・ミネイロ / 左 ) 。
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