Campeonato Carioca 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 準決勝進出の行方は? マラカナンの激闘は両者譲らずエンパテ。
前期グアナバーラ杯 第4節 ボタフォゴ 3-3 フラメンゴ
リオ・デ・ジャネイロ州選手権は2月10〜11日に前期グアナバーラ杯の第4節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた ボタフォゴ×フラメンゴ は、互いに攻め合い 3-3 で終了。両者とも勝ちきれず、準決勝進出を確定させることはできなかった。 試合は、序盤から互いに攻め込み、密度の濃い立ち上がりで始まった。先制したのはフラメンゴ。21分に左サイドに流れたMFヘナットの折り返しにFWオビーナが合わせてゴールに沈めた。失点を許したボタフォゴは反撃に転じると、40分に決定的なシーンをつくったがMFゼ・ホベルトのシュートは弱々しく転がり同点の機会を逸する。それでもなお攻め続けたボタフォゴは、前半ロスタイムにFWドドーのパスをFWジョルジ・エンリーキがゴールに押し込み同点に追いついた。 1-1 で迎えた後半、ゲームはさらに激しさを増す。まず動いたのは逆転を狙って攻めたボタフォゴ。48分、FWジョルジ・エンリーキがペナルティエリアでDFフアンに倒されて得たPKをFWドドーが確実に決めて 2-1 と優位に立った。逆にリードを許したフラメンゴは、そこから猛攻を開始。66分にMFヘナット・アウグストがゴール前に飛びこんでヘディングシュートを放ちチャンスをつくると、必死の攻撃は77分に結実。DFホナウド・アンジェリンがセットプレイからのボールに頭で合わせて 2-2 。試合をふりだしに戻した。 ところがフラメンゴは 2-2 とした直後にDFフアンが2枚目のイエローカードを喰らって退場。数的不利に陥った。ボタフォゴはこの状況をムダにせず、途中出場のFWジャイウソンがゴールゲット。再び1点をリードした。しかし、試合を捨てていなかったフラメンゴは、その2分後にFWホニーのゴールで再び同点に追いついた。試合はこのままタイムアップを迎え、3-3 の引き分けで終了した。 今季3戦無敗と良いスタートを切っているボタフォゴは、序盤の数十分を除けば相手と互角の戦いを披露。追いつかれては突き放すなど、積極性も充分だった。この試合、もし勝敗がついたとするなら、おそらく勝ったのはボタフォゴだ。3-3 で迎えた88分には主審の微妙な判定によってゴールを取り消されたが、MFゼ・ホベルトのヘディングシュートは間違いなくゴールに決まっていた。最後の笛が鳴るまで勝利を諦めなかった姿勢も評価したい。次節の相手はすでに敗退が決まっている4位のボアビスタ。きっちり勝って準決勝進出を決めたいところだ。 一方フラメンゴは攻守の切替が早く攻撃にもスペクタクルが垣間見えたが、守備では相手のスピーディーな攻めに手を灼く場面もあった。警告覚悟で止めにいくシーンも乱発し、最終ラインはDFホナウド・アンジェリン以外の3人にカードが飛び出した。突き放されても食い下がった攻撃に非はないが、むしろ3失点で済んでよかったと思うべきだ。次節、フラメンゴは3位につけるマドゥレイラと対戦。引き分け以上で準決勝進出が決まるが、仮に負けようものならグループリーグ敗退の憂き目に遭う可能性もある。もし敗退すれば、「暴力反対」を謳うフラメンギスタ ( フラメンゴのサポーター ) も黙ってはいないはずだ。
写真右上; 前半ロスタイムに同点ゴールを決めて喜ぶFWジョルジ・エンリーキ ( ボタフォゴ ) 。
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