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Campeonato Carioca 2007 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

皮肉混じりの声援に発奮。新加入ソウザが意地の一発!
前期グアナバーラ杯 第3節 フラメンゴ 1-0 ボアビスタ

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権は2月3〜4日に前期グアナバーラ杯の第3節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フラメンゴ×ボアビスタ は、FWソウザの先制弾でフラメンゴが接戦を制し、開幕3連勝を飾った。

 試合は、静かな立ち上がりで始まり、前半は落ち着いた試合展開に。ボール支配率ではフラメンゴが優ったが、積極的な攻撃は見られず。MFクライトンを起点にボールをまわすだけで精一杯だった。そして 0-0 で迎えた後半、フラメンゴはFWチアーゴの投入で3トップに変更すると、MFジュニーニョ・パウリスタを起点にチャンスを作り始めていった。相手陣内でボールを回していくと、何度か決定的な場面を演出。そして76分、待望の先制点をゲットした。フラメンゴはその後、堅守でリードを守りきり、勝ち点3を獲得。開幕から無傷の3連勝で準決勝進出に大きく前進した。

 この日フラメンゴに勝利をもたらしたのは、サポーターの声だった。昨年からチームに貢献してきたFWオビーナが体調不良でこの試合を欠場。この日前線を任されたのはゴイアスから移籍してきた新加入のFWソウザだった。昨年のオビーナの活躍が頭から離れないサポーターらは一様に「 Obina! 」コールを連呼。ソウザなど応援するに足らずと言わんばかりの皮肉めいた声援をピッチに投げかけた。
 ところがこの皮肉を力に変えたソウザは76分に決勝の先制ゴールをゲット。「 Obina! 」コールをかき消すにふさわしい値千金の一発を決めてみせた。ソウザは試合後「ぼくが試合に出ていてオビーナはいないのにオビーナの合唱ばかりされて悔しかった。サポーターに認められるためにはゴールしかないと思った。(ゴールを)決められてよかったし、チームの勝利にも貢献できたから満足してる」と述べた。
 前年の得点王がフラメンゴに加入して失敗した例は過去にある (2003年にグアラニーで得点王に輝いたジンバは、2004年にフラメンゴへ移籍して調子を崩した) 。このことを覚えているサポーターならではの皮肉であったが、ソウザはジンバとは一味も二味も違うところを見せた。リベルタドーレスを控えて気の抜けないチームに、新たなゴールハンターが誕生。フラメンゴはこのまま右肩上がりで上昇を続けていけるのだろうか。

 写真; サポーターの皮肉を力に変えてゴールを決めてみせたFWソウザ ( フラメンゴ ) 。


リオ・デ・ジャネイロ州選手権 2007 前期グアナバーラ杯 第3節 (04/02/2007)
フラメンゴ 1-0 ボアビスタ
ブルーノ GK エリベウトン
レオナルド・モウラ
イリネウ
( チアーゴ )
ホナウド・アンジェリン
フアン
DF マルセーロ・カルドーソ
グラウベル
ホビソン
ワグネール
( ブルーノ・モレーノ )
パウリーニョ
クライトン
ヘナット
ジュニーニョ・パウリスタ
( ホニー )
ヘナット・アウグスト
MF チアギーニョ
ファビアーノ・カブラウ
デニー
( バウジソン )
アンセウモ
ソウザ
( レオナルド )
FW セアン・フラーセル
( ファビアーノ・サントス )
ブルーノ
ソウザ 76 ゴール
チアーゴ イエロー
カード
チアギーニョ
ファビアーノ・カブラウ
セアン・フラーセル
ネイ・フランコ 監督 ガウーショ
主審; アドリアーノ・ペレイラ・マシャード
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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