世界中がFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) の1,000ゴールに沸き立つ中、一人の男が同選手の大記録に関して異議を唱えた。クラウジオ・アドン氏だ。

　クラウジオ・アドンは、かつてリオ・デ・ジャネイロで名声を馳せたストライカー。1984年には同州選手権で12ゴールをあげて得点王にも輝いたことのある選手で、現役時代は27ものクラブを渡り歩いた。そんな彼の現役通算ゴール数は実に862にのぼる。

　そのクラウジオ・アドンは、ホマーリオにまつわる一連の報道に関してバッサリと否定した。
「ホマーリオは1,000ゴールまであと10だそうだが、彼の記録は自己申告によるもので信憑性は皆無だ。そもそも彼は、幼少時ファベーラ ( 貧民街 ) で決めたゴールまで数えているそうじゃないか。それが公式の記録として認められるのなら、私は優に1,000以上のゴールを決めていることになる。私は個人的に調べてみたが、ホマーリオの現役通算ゴール数は700にも届いていないんだ。だから1,000ゴール報道で沸き立つマスコミや、世間の反応は正しくない」と述べ、ホマーリオのゴール数の相違を何度も強調した。

　依然としてホマーリオのゴール数に関して様々な議論が飛び交うサッカー界。これに系譜する話題は今後も飛び出しそうである。