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Primera Liga Argentina 2006/2007 Clausura 〜アルゼンチン１部リーグ〜 ファリアスの２ゴールも水の泡？ 終了間際の暴動で試合中止に。
後期 第２節 ニューウェルス 1-2 リーベル・プレート
アルゼンチン１部リーグは、2月16〜18日に後期リーグの第２節が行われた。ロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×リーベル・プレート は、FWファリアスの２ゴールでリーベルが勝利をおさめたかに思われたが、ニューウェルスサポーターの暴徒化によりロスタイム４分を残した時点で試合中止が決まった。 ラストに予期せぬ事件が待っていた。試合は、開始直後はニューウェルスが優位に攻め、5分までに２度のコーナーキックを得た。リーベルは序盤守備に不安定さが見られたが、GKカッリーソのセービングで失点は免れた。17分頃からフィニッシュまで持ちこみ始めたリーベルは、右サイドから相手を崩しにかかった。そして迎えた38分、左に流れたMFベジュッチのクロスがあっさりとゴール前のFWファリアスの元へ。ファリアスは冷静にゴールに沈めてリーベルが先制した。だが、ニューウェルスは前半ロスタイムにMFクラウディオ・ウサインのクロスにDFニコラス・スポッジが合わせて同点に追いつき、1-1 で前半を折り返した。 拮抗した試合は後半に大きく動く。積極的に攻めたのはニューウェルスだったが、守備を堅くして危機を切り抜けたリーベルは、71分にルーズボールを拾ったFWファリアスのゴールで再びリードを奪った。 ニューウェルスはFWマルコ・ルーベンに危険なファウルを犯したDFスポッジが80分に退場になる。すると数的不利に陥ったニューウェルスに対し、サポーターの不満が蓄積。まもなくスタンドでは一部のニューウェルスのサポーターが暴れ始めた。暴動を沈めようとする警官の登場でさらに激昂した暴徒らは、ピッチにコインなど私物を次々に投入した。時間はまもなく90分を指すところで、残りは後半ロスタイムの４分。あとはそれを消化するだけだったが、エクトール・バルダッシ主審はその４分間を消化することさえも不可能と判断。そこでタイムアップを迎えた。試合中止の判断が下されたのであった。 
試合後、ニューウェルスの選手や関係者は困惑した。劣勢であることを言い訳に暴徒化した一部のサポーターに対してである。最近のサッカー界は世界中で暴動が頻発。今年だけでもすでにイタリアとブラジルで大規模な暴動が起こり、暴れたサポーターをスタジアムに呼んだ責任をクラブはとらされている。アルゼンチンでは昨年もサポーターの暴動を理由に一時無観客試合の措置をとったばかり。それから半年足らずで、再び試合の進行を邪魔する暴動が、アルゼンチンで起こってしまった。この事件に関して AFA は何らかの措置をとるのではないかという報道も一部であり、ニューウェルスにとってはとんだ災難である。対するリーベル・プレートにとってもこの試合中止はとんだ災難だ。堅実な試合運びで乗り切り、勝利まで残り４分と迫ったときに突如試合が打ち切られた。カップ戦のトーナメントでは試合中止となった場合はその時点でリードしていたチームの勝利となるが、リーグ戦では再試合になることもしばしば。今回は90分まで消化していたこともあり再試合が組まれる可能性は少ないが、この試合をどう処するかはまだ未定で、後日AFAで議論がなされるとのこと。仮に再試合となるとリーベルにとっては無情の措置になる。果たして、ファリアスの２ゴールは水の泡と化すのか。
写真右上； ２ゴールをゲット。人差し指を立てて喜ぶFWエルネスト・ファリアス ( リーベル・プレート ) 。
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