Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜 この世代でも南米一を誇示。ブラジルが優勝に輝く。
決勝リーグ 第5節 ブラジル 2-0 パラグアイ
U-20 南米選手権は1月28日に決勝リーグの第5節 ( 最終節 ) が行われた。首都アスンシオンのエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われた ブラジル×コロンビア は、MFルーカスのゴールで先制したブラジルがリードを守りきって完勝。他国の結果に関係なく今大会の王座に輝いた。 試合は、開始2分にFWエジガルが倒されて得たフリーキックをMFルーカスがシュート。9分にはMFウィリアンのコーナーキックにDFアンデルソンがシュートしたがいずれもゴールならず。しかしブラジルの優勝への気迫は充分伝わってきた。序盤から果敢に攻めたブラジルに対し、コロンビアは12分に反撃。MFマルティネスがロングシュートを放つと、FWキンテーロがセカンドボールを拾ってシュート。決勝リーグ初勝利に意欲を見せる。しかし、試合の流れはブラジルにあった。15分にDFアマラウのオーバーラップでチャンスメイクすると、迎えた24分に先制。DFグスターボ・ロハスをかわしたMFルーカスが右足を振り抜いてゴールネットを揺らせた。 先制して落ち着いたブラジルは余裕をもって試合を運び、27分にもMFルーカスのパスにFWルイス・アドリアーノが反応。見せ場をつくった。そして後半ロスタイム、FWルイス・アドリアーノが巧みなボールコントロールで相手3人を次々に翻弄するとフリーのFWエジガルにパス。FWエジガルは豪快にシュートを決めてチームに追加点をもたらした。 後半はゲームが落ち着くが、コロンビアは67分に前線の2人でチャンスメイク。しかしFWピーノのシュートはゴール左に逸れた。ブラジルが握った主導権は最後まで揺るがず、試合はそのまま 2-0 で終了。この勝利で勝ち点を11としたブラジルは、2位以下の国の結果に関係なく、決勝リーグ1位を決めて優勝した。 今大会最も注目されているFWアレシャンドレ・パト ( インテルナシオナウ ) を累積警告で欠いたものの、ここまで決勝リーグを無敗で切り抜けて首位に立ったブラジルには余裕が満ちあふれていた。未来を担う若き才能たちは平常心を保って普段通りの力を発揮し、ピッチで躍動。最終戦を勝利で飾って優勝した。 今大会、アレシャンドレ・パト以外にも注目すべき選手はたくさんいた。豊富な運動量と視野の広さで中盤を席巻したグレーミオのMFルーカス。大会を通して左サイドを駆け回ったDFカルリーニョス。そして審判を突き倒す事件を起こしたDFチアーゴ・エレーノ。彼らは才能の片鱗を随所に見せてくれた。欧州各国のクラブ関係者も注目しているこの試合。 この大会で優勝し、2008年北京オリンピックの出場権を手にしたブラジル。サッカー王国の将来を担う若き才能は、来年北京でどのような活躍を披露するのだろう。
写真右上; オリンピックの出場権も兼ねたこの大会で見事に優勝した U-20 ブラジル代表。
|