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Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜

執念が実を結んだ日。アルゼンチン、土壇場の決勝弾で2位確定!
決勝リーグ 第5節 アルゼンチン 1-0 ウルグアイ

 U-20 南米選手権は1月28日に決勝リーグの第5節 ( 最終節 ) が行われた。首都アスンシオンのエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われた アルゼンチン×ウルグアイ は、後半ロスタイムにFWラウターロ・アコスタのゴールが決まってアルゼンチンが勝利した。この結果、アルゼンチンはチリ、ウルグアイを抜いて2位の座を確定。晴れて北京オリンピックの出場権を手中に収めた。

 試合は、慎重なボール回しによる退屈な立ち上がりとなったが、時間が経つにつれてアルゼンチンが徐々に攻勢に出る。しかし最初に大きなチャンスをつくったのはウルグアイ。だった。10分にFWエディソン・カバーニが味方のパスに反応。ゴール前に飛びだしてあわや先制というシーンを演出した。ウルグアイは35分にも再びカバーニがチャンスに絡んで決定機を演出するなど好調をアピール。しかしアルゼンチンはGKロメーロの好守で失点をしのぎ、前半を 0-0 で折り返した。
 エディソン・カバーニの得点力に警戒心を抱いたアルゼンチンのトカッリ監督はDFミゲル・トレンにマンマークを指示。すると後半はアルゼンチンが少しずつ自分たちのリズムをつくっていった。69分にはDFマティアス・カーイスのミドルシュートで決定的な場面を作るなど反撃に出る。だが負けるわけにはいかない2位のウルグアイは、76分にFWエリーアス・フィゲロアが味方との連携でチャンスをつくり、試合は息を呑む白熱の展開になった。しかしゴールネットが揺れることはなく時間だけが経過。0-0 のまま90分が過ぎ、引き分け濃厚と誰もが思った瞬間、試合が動いた。
 後半ロスタイムの1分、途中出場のMFマキシミリアーノ・モラーレスが中盤でボールを受けると、前線にスルーパス。これに反応したFWアコスタがゴールに突き刺してこの試合初のゴールをゲット。少ない時間でウルグアイに反撃の余地はなく、アルゼンチンが貴重な勝ち点3を手中におさめた。

 今大会、メッシ、アグエロら有能な選手を招集できないままで臨んだアルゼンチンは、大会を通じて苦しい局面にしばしば出くわした。グループリーグでは敗退の危機に直面し、かろうじて進出した決勝リーグでも好不調の波に翻弄された。ブラジルと並び優勝候補と目されたが、瀬戸際で2位に滑り込みオリンピックの出場権をゲット。ウーゴ・トカッリ監督は最低限の目標を達成してほっと胸をなでおろしたという。
 苦しみながらもかろうじて2位につけたアルゼンチン代表。来年の北京オリンピックでは彼らの成長した姿を拝みたいものだが、メッシやアグエロらの招集を期待する世間の声は依然として根強い。

 写真; 後半ロスタイムに奇跡の決勝ゴール。FWラウターロ・アコスタに駆け寄って喜びを爆発させるアルゼンチン代表の選手ら。


U-20 南米選手権 2007 決勝リーグ 第5節 (28/01/2007)
アルゼンチン 1-0 ウルグアイ
セルヒオ・ロメーロ GK ジャイル・フォンテス
ミゲル・トレン
クラウディオ・ジャコブ
マティアス・カーイス
DF ダミアン・スアーレス
ガリ・カヘルマーチェル
アレハンドロ・ゴメス
ファン・マヌエル・ディアス
( マルティン・ディアス )
エミリアーノ・インスーア
レオナルド・モラーレス
マティアス・サンチェス
エベル・バネーガ
アレハンドロ・ゴメス
( マキシミリアーノ・モラーレス )
MF マルセル・ロマン
ディエゴ・アリスメンディ
ヘラルド・プッテン
ファン・スラーコ
( フェデリコ・ラエンス )
ビクトール・ソーサ
( ラウターロ・アコスタ )
パブロ・モウチェ
( ゴンサーロ・アバン )
FW エディソン・カバーニ
エリーアス・フィゲロア
ラウターロ・アコスタ 91 ゴール
マティアス・サンチェス
クラウディオ・ジャコブ
イエロー
カード
マルティン・ディアス
ウーゴ・トカッリ 監督 グスターボ・フェリン
主審; リカルド・グランセ ( パラグアイ )
スタジアム; エスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコ ( アスンシオン )
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