Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜 ダニリーニョ値千金の一発! セレソン、優勝に王手!
決勝リーグ 第4節 ブラジル 1-0 パラグアイ
U-20 南米選手権は1月25日に決勝リーグの第4節が行われた。首都アスンシオンのエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われた ブラジル×パラグアイ は、終了間際のMFダニリーニョのゴールでブラジルが勝利をつかみとった。 この結果ブラジルは、次の試合で勝てば優勝。引き分けても他の試合如何で優勝できる状況にこぎつけた。 試合は息詰まる接戦になった。ブラジルは開始3分にDFダビッジがイエローカードをもらうが、その後ブラジルは態勢を立て直すと15分にMFウィリアンが左ポストをかすめる惜しいシュートでチャンスをつくり、9分にはFWエジガルも果敢にシュートを放った。ブラジルは立ち上がりから積極的に戦った。ブラジルは24分にもFWアレシャンドレ・パトの強烈なシュートで果敢に攻める。ところが34分にDFダビッジがこの日2枚目のイエローで退場に処せられると、パラグアイが徐々に盛り返していく。だがパラグアイも44分にMFホセ・モンティエルがMFルーカスを後ろから削って一発退場に。10人対10人でスコアレスのまま前半を折り返した。 後半、ブラジルは開始早々DFファグネールのオーバーラップからチャンスメイクすると、56分にはMFルーカスとの連携からMFチョーがシュート。DFアギーラルの身体を直撃したボールをFWアレシャンドレ・パトが拾ってシュートを放ったがGKフェルナンデスに阻まれた。パラグアイも59分に途中出場のFWエスティガリービアのシュートで応戦。スコアは動かず、緊迫した状態のままで時間だけが流れた。 優勝を狙うブラジルにとっても、母国開催でみじめなゲームだけはしたくないパラグアイにとっても絶対に勝たなければならないこの試合。ドラマは終盤に待っていた。89分、ブラジルは右コーナーキックのチャンスをゲット。DFアマラウが放ったクロスをFWファビアーノ・オリベイラが後ろに逸らすと、最後はMFダニリーニョがゴールネットにボールと突き刺した。エンパテ ( 引き分け) 濃厚だった試合を制したブラジルが、決勝リーグで初めて単独首位に浮上した。 決勝リーグに入って2分スタートとエンジンがかからなかったブラジルは、大詰めを迎えて2連勝。ウルグアイ、アルゼンチンを抜いて同リーグの単独首位に浮上した。北京オリンピックの出場権を是が非でも獲得したがっていたネウソン・ホドリゲス監督は「ダニリーニョに感謝だ。それしかない」と述べ、値千金の決勝弾を決めた若きメイヤーに惜しみない賛辞を送った。迎える最終節の相手は決勝リーグで最下位に沈むコロンビア。セレソンの優勝はほぼ確実か?! 一方パラグアイは、MFモンティエルの退場で数的優位の状況を自らで放棄したことがアダになった。自国開催で恥のかけない状況の中、決勝リーグでは1勝3敗で5位と低迷。世界選手権出場の4位以内が厳しい状況になってしまった。マストランヘロ監督は試合後「数的優位を生かせなかった。(モンティエルの)退場は余計だった」と唇を噛んだ。次の最終節では3位チリと対戦するパラグアイ。最後にチリを叩きのめして4位以内を確保できるか。次節は正念場だ。
写真右上; 決勝の先制ゴールを決めたMFダニリーニョ ( ブラジル ) 。
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