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Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜

首位ウルグアイを撃破! 窮地のセレソン、決勝リーグ初勝利。
決勝リーグ 第3節 ブラジル 3-1 ウルグアイ

 U-20 南米選手権 2007 は1月23日に決勝リーグの第3節が行われた。アスンシオンのエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われた ブラジル×ウルグアイ は、相手のオウンゴールを含めて3点を奪ったブラジルが調子の上がらないウルグアイを退けた。決勝リーグに入って2分けと苦しんでいたブラジルは、3戦目でようやく勝利をおさめた。

 試合は、開始直後の1分にMFルーカスのヘディングシュートでブラジルがチャンスをつくると、以後ブラジルはスムーズにボールをまわして相手を揺さぶり続けた。15分にはDFアマラウのオーバーラップからMFルーカスが再びヘディングシュート。そして16分、コーナーキックのルーズボールをDFダビッジがゴールに押し込みブラジルが先制した。
 これで勢いに乗ったブラジルはその後、32分にFWアレシャンドレ・パトが左サイドから中に切れ込んで2試合連続のゴールをゲット。38分にはDFファグネールのクロスがDFカヘルマーチェルに当たってオウンゴールを誘発し、前半で 3-0 と大きくリードした。ウルグアイは21分にFWエディソン・カバーニが左ポストをかすめるシュートで応戦するのが精一杯だった。
 後半はウルグアイがやや盛り返したが、ブラジルはGKカッシオのファインセーブなどで危機を乗り切る。しかし、ブラジルもチャンスを作れどゴールが遠く、3-0 のままで時間が流れていった。終盤、ウルグアイはFWエディソン・カバーニがゴール左隅を突くシュートで1点を返したが、ウルグアイの反撃もここまで。序盤のリードを守りきったブラジルが勝ち点3を獲得した。

 前2戦で勝ちきれず焦るブラジルは、この3戦目でようやく決勝リーグ初勝利をおさめた。前節の試合でDFカルリーニョス、DFチアーゴ・エレーノらが退場したことで守備に不安を感じる声もあったが、代役のダビッジとファグネールがその穴を埋めて事無きを得た。また、前節の試合内容を受けて主審のセルヒオ・ペッソッタ氏がナーバスになり、ブラジル側にやや荒いプレイが見られてもカードを控える場面もあった。これらもブラジルに勝利をもたらす一因だったととらえることもできる。
 いずれにせよ、これで2位タイに浮上したブラジルに、北京オリンピック出場権の2位以内という目標が現実味を帯びてきたのは間違いない。

 一方ウルグアイは決勝リーグに入って連勝をおさめて現在単独首位。この日ブラジルを破れば優勝にも、オリンピック出場にも大手をかけられるところだった。しかし、この試合では前2試合のようにボールを支配することができず、後手を踏んでしまう格好に。結果、3点を相手に献上してしまった。一矢を報いたFWエディソン・カバーニの得点嗅覚は今後も楽しみではあるが、この敗戦でチームの勢いが落ちないことを祈るばかりだ。

 写真右上; 追加点を決めたFWアレシャンドレ・パト ( ブラジル / 右 ) に喜び駆け寄るMFルーカス ( 8番 / グレーミオ所属 ) 。パトの胸ぐらをつかんでいるようにも見えるが、この直後2人は抱き合っている。
 写真左上; 出場停止のチアーゴ・エレーノに代わってスタメンに名を連ねたDFダビッジ ( ブラジル / 14番 ) は、守備だけでなくゴールも決めてチームに貢献。
 写真右下; 前節の試合を仕切った主審を強く非難したMFホベルト ( ブラジル / 5番 ) はこの日、主審が甘いジャッジをとっていることを知ってか知らずかラフプレイまがいの行為でボールを奪う場面が目立った。
 写真左下; 勢い余って相手ゴールのポストに直撃したMFルーカス ( ブラジル / 右 ) には今、ロコモティフ・モスクワへの移籍が噂されている。


U-20 南米選手権 2007 決勝リーグ 第3節 (23/01/2007)
ブラジル 3-1 ウルグアイ
カッシオ GK ジャイル・フォンテス
アマラウ
エリエージオ
ダビッジ
( アンデルソン )
ファグネール
DF ダミアン・スアーレス
ガリ・カヘルマーチェル
マルティン・カセレス
マヌエル・ディアス
ホベルト
ルーカス
レアンドロ・リーマ
( ダニリーニョ )
チョー
( ファビアーノ・オリベイラ )
MF マルセル・ロマン
マティアス・カルダッシオ
( ディエゴ・アリスメンディ )
ヘラルド・プッテン
ファン・スラッコ
( フェデリコ・ラエンス )
アレシャンドレ・パト
エジガル
FW エリアス・フィゲロア
( スコルサ )
エディソン・カバーニ
ダビッジ 16
アレシャンドレ・パト 31
(オウンゴール) カヘルマーチェル 38
ゴール 81 エディソン・カバーニ
レアンドロ・リーマ イエロー
カード
カルダッシオ
カセレス
ネウソン・ホドリゲス 監督 グスターボ・フェリン
主審; セルヒオ・ペッソッタ ( アルゼンチン )
スタジアム; エスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコ ( アスンシオン )
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