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Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜

アレシャンドレ・パトの衝撃 再び。 セレソンが開幕戦を制す。
グループA 第1節 ブラジル 4-2 チリ

 南米各国の U-20 代表が頂点を競い合う U-20 南米選手権 2007 は1月7日にパラグアイで開幕。同日にグループAの第1節が行われた。ペドロ・ファン・カバジェーロのエスターディオ・ドス・デ・マイオで行われた ブラジル×チリ は、FWアレシャンドレ・パトの2ゴールなどで後半に4点を奪ったブラジルが初戦を白星で飾った。

 試合は慎重な立ち上がりとなったが、時間の経過とともに互いに攻め込む場面が増えていった。均衡を破ったのはチリだった。26分、前線に上がったMFイスラがドリブルで2人を抜くとGKムーリエウの逆をついてゴールを決め、チリが先制した。リードを許したブラジルは32分に18歳のFWエジガルがゴール前に抜け出したがシュートはクロスバーを直撃。ブラジルは決定機を得点に結びつけられず、チリの1点リードで前半を折り返した。
 ところが、後半に入った途端試合の流れは一変する。後半開始早々攻め込んだブラジルは、ゴール前に飛びこんだMFレアンドロ・リーマが右足でゴールに転がし、わずか37秒で同点に追いつき、セレソンに漂った嫌な空気を払拭。すると、49分にはFWファビアーノ・オリベイラがクロスバー直撃のシュートで決定機を創造。主導権はブラジルに移っていった。そして65分、MFレアンドロ・リーマが再びドリブルで2人を抜くと左ポストのぎりぎりを狙った鋭いシュートで逆転に成功した。
 勢いに乗ったブラジルはFWアレシャンドレ・パトを投入して一気に畳みかけた。すると71分、右サイドをドリブルでえぐったMFウィリアンのグラウンダーのクロスにFWアレシャンドレ・パトがヒールキックで合わせて3点目を得ると、76分には再びFWアレシャンドレ・パトが、DFカルリーニョスのクロスに頭で合わせて4点目をゲット。チリの反撃を2点にとどめて勝利をものにした。

 毎度のことながらアルゼンチンと並んで優勝候補の筆頭と目されているブラジルは、終わってみれば余裕の勝利でチリを一蹴した。自陣に引いて守るチリを攻略すべく、サイド攻撃を繰り返して相手を攪乱。ゴールシーン以外で作った決定機のいくつかはサイドからの崩しによるものだった。そしてこの試合でも注目されたFWアレシャンドレ・パトは、途中出場にも関わらずいきなり2ゴール。先月のクラブW杯に続く衝撃でまたも世間を驚かせた。
 90分を通して完璧な試合とは言えなかったが、後半に限れば連携、攻守の切り替えなども含めて上々のスタートを切ったブラジル。次のペルー戦は2日後に行われるが、この調子を維持できれば他国にとっては充分脅威だ。

 写真右上; 効果的なオーバーラップで何度も攻撃に絡んだDFカルリーニョス ( ブラジル / 右 ) は、この日1アシストと勝利に貢献した。
 写真左下; 後半、途中出場ながらいきなり2ゴールを決めて才能の高さを知らしめたFWアレシャンドレ・パト ( ブラジル ) 。


U-20 南米選手権 2007 グループA 第1節 (07/01/2007)
ブラジル 4-2 チリ
ムーリエウ GK レイトン
アマラウ
エリエージオ
チアーゴ・エレーノ
カルリーニョス
DF マルティネス
ラロンド
スアーレス
ホベルト
( フェルナンド )
ルーカス
レアンドロ・リーマ
( ダニリーニョ )
ウィリアン
MF イスラ
クリミージャ
( フローレス )
メデル
( セプルベーダ )
ビダル
カルモーナ
ファビアーノ・オリベイラ
エジガル
( アレシャンドレ・パト )
FW サンチェス
メディーナ
レアンドロ・リーマ 46
レアンドロ・リーマ 65
アレシャンドレ・パト 71
アレシャンドレ・パト 76
ゴール 26 イスラ
73 サンチェス
チアーゴ・エレーノ
エリエージオ
イエロー
カード
スアーレス
ネウソン・ホドリゲス 監督 ホセ・スランタイ
主審; セルヒオ・ペッソッタ ( アルゼンチン )
スタジアム; エスターディオ・ドス・デ・マイオ ( ペドロ・ファン・カバジェーロ )
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