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Sudamericano Sub-20 Paraguay 2007 〜 U-20 南米選手権 2007〜

何かが足りない?アルゼンチン。エクアドルに追いつかれてエンパテ。
グループB 第1節 アルゼンチン 1-1 エクアドル

 U-20 南米選手権は1月8日にグループBの第1節が行われた。デル・エステのエスターディオ・アントーニオ・オドーネ・サルービで行われた アルゼンチン×エクアドル は、互いに攻め合いながら決定機をものにしきれず 1-1 で引き分けた。

 試合は、失点を恐れて互いに動かず、静かな立ち上がりとなった。アルゼンチンはMFマキシミリアーノ・モラーレスとMFエベル・バネーガを起点にボールをキープし、積極的な攻撃を控えた。その結果、前線に貼ったFWゴンサーロ・アバンが一人孤立する時間も多かった。エクアドルはマイボールを攻撃につなげようとするも、相手のゾーンディフェンスに攻めあぐね、34分と43分にMFフラービオ・カイセードが放ったシュート以外では目立ったチャンスもなく時間をつぶした。前半は内容も落ち着いたまま、無得点のまま前半を折り返した。
 試合は後半に動いた。54分、攻勢に出たアルゼンチンはサイドからチャンスメイク。守備に重点を置いていたエクアドルは、ゴール前にあがったボールにクリアで難を逃れようと試みた。が、そのとき、DFホルヘ・マジャオとGKアレックス・ドミンゲスが接触。ルーズボールをFWゴンサーロ・アバンが押し込んでアルゼンチンが先制した。
 犯してはならない致命的なミスで相手に得点を与えてしまったエクアドルは、それまでの守備重視の戦術を解体し攻勢に転じた。70分にはFWビクトール・エストゥピニャンが強烈なシュートで相手ゴールに迫った。そして75分、FWハイメ・アジョービとMFフェリペ・カイセードのパスワークから最後はMFカルロス・ロドリゲスがシュートを決めてエクアドルが同点に追いついた。その後、エクアドルは83分にFWハイメ・アジョービが2枚目のイエローカードをもらって退場になる。だがアルゼンチンは数的優位を利用できず追加点の機会をつくれないまま90分を終えてしまった。

 この試合のアルゼンチンには何かが足りなかった。そう、20歳以下でこの代表に名を連ねていても不思議でないFWリオネル・メッシ ( バルセロナ ) やFWセルヒオ・アグエロ ( アトレティコ・マドリー ) といった超一流の10代が不在なのだ。アルゼンチン国内ではメッシやアグエロの待望論が飛び交ったが、リーガ・エスパニョーラの日程との都合上出場は難しいらしく、メッシは「ぼく自身もこの大会に出たから今がある。みんなにも頑張ってほしい」とエールを送るにとどまっている。今大会の同国の目玉は、イスマエル・ソーサかマキシミリアーノ・モラーレス程度か。今ひとつ迫力に欠けるアルゼンチンは今回、どこまで勝ち進むことができるのだろう。

 一方引き分けに持ち込んだエクアドルにとってこの結果は及第点であろう。絶対不利の下馬評を覆し、チーム一丸で守備を徹底。先のクラブW杯でみせたインテルナシオナウのような戦い方に一部では「面白みがない」との批評も飛び交っているそうだが、アルゼンチンを相手に勝ち点1を得た意味は決して小さくはないはず。この日の結果を自信に変えて残り3試合で相応の結果を残せば、決勝トーナメント進出も見えてくる。

 写真; こぼれ球に詰めて先制点を奪ったFWゴンサーロ・アバン ( アルゼンチン ) だったが…。試合は引き分けに終わった。


U-20 南米選手権 2007 グループB 第1節 (08/01/2007)
アルゼンチン 1-1 エクアドル
セルヒオ・ロメーロ GK アレックス・ドミンゲス
フェデリコ・ファッシオ
ミゲル・トレン
マティアス・サンチェス
マティアス・カーイス
DF ホルヘ・マジャオ
クリスティアン・バルセーカ
カルロス・カストロ
ビクトール・バラレーソ
エベル・バネーガ
マキシミリアーノ・モラーレス
ゴンサーロ・ガルシア
MF カルロス・ロドリゲス
ミゲル・コルテス
( ミゲル・アロージョ )
フェリッペ・カイセード
( ジェフェルソン・ビジャーシス )
フラービオ・カイセード
ゴンサーロ・アバン
( フランコ・ディ・サント )
イスマエル・ソーサ
( パブロ・モウチェ )
ラウターロ・アコスタ
( アレハンドロ・ゴメス )
FW ビクトール・エストゥピニャン
( ハイメ・アジョービ )
フェルナンド・ゲレーロ
ゴンサーロ・アバン 54 ゴール 75 カルロス・ロドリゲス
イスマエル・ソーサ
マティアス・サンチェス
イエロー
カード
フェルナンド・ゲレーロ
ハイメ・アジョービ
レッド
カード
ハイメ・アジョービ
ウーゴ・トカッリ 監督 イバン・ロメーロ
主審; リカルド・グランセ ( パラグアイ )
スタジアム; エスターディオ・アントーニオ・オドーネ・サルービ ( デル・エステ )
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