長年南米の第一線で活躍してきたコロンビア人MFマウリシオ・セルナが昨年を以て現役を引退した。そのセルナの引退記念試合に、かのディエゴ・マラドーナの参加が決定。マラドーナはコロンビアに足を運び、セルナの引退を祝福した。

　マウリシオ・セルナは1968年1月生まれで現在38歳。165cmと小柄な選手だが、豊富な運動量で中盤を制圧するダイナモ的な存在として広く知られた。母国の強豪アトレティコ・ナシオナル・デ・メデジンでデビューすると長年に渡って同クラブで活躍。1991年と1994年、2005年にはアトレティコ・ナシオナルのMVPに選出された。1998年からの約２年間はアルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオールスでプレイ。このとき、マラドーナとの人脈をつくっていたらしく、今回のマラドーナ訪問につながったという。

　コロンビアのスポーツ紙「ラ・パトリア・デ・マニサレス」の記事によれば、マウリシオ・セルナはベロンやリケルメといった自身が尊敬する選手が生まれ育ったアルゼンチンをとても気に入っているようで「アルゼンチンでサッカーに携わる仕事ができれば幸せ」と語ったというが、今回はコロンビアで引退セレモニーが開かれる予定になっている。

　セルナの引退試合は1月27日にメデジンのエスターディオ・アタナッシオ・ジラルドーで行われる予定。対戦カードは「アトレティコ・ナシオナル・デ・メデジン×ボカ・ジュニオールス」となっており、両軍の監督にはフランシスコ・マトゥラーナとカルロス・ビアンチがそれぞれ務めることになっている。なお、同試合への参加を表明しているのは、FWファン・パブロ・アンヘルら現役の選手だけでなく、FWファウスティーノ・アスプリージャ、FWビクトール・アリスティサーバル、MFカルロス・バルデラーマといった往年のコロンビア代表選手の名前も挙がっている。
　なお、この引退試合は慈悲試合としての役割ももっており、入場料として集められたお金は貧困を救う財団サンティアーゴ・コラソンに寄付されることも決定している。マラドーナの参加で、入場料の増加が見込めることだろう。