Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 調子はすこぶる良好。サントス、アズロンを退けて開幕連勝。
第2節 サントス 3-0 サンカエターノ
サンパウロ州選手権は1月20〜21日に第2節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×サンカエターノ は、サントスが序盤に試合を決めて勝利。開幕2連勝を飾った。 試合は、ビラ・ベウミーロの厚い声援を背にサントスが主導権を掌握。ボールを支配して相手陣内に攻め入ると18分にオーバーラップしたDFペドロがGKルイスの逆をつくシュートで先制。勢いそのままに21分にはFWファビアーノが前線で受けたボールをゴールに蹴り込んで 2-0 とサントスが優位に立った。 後半になるとサンカエターノも多少盛り返すが、ペースを握ったのは変わらずサントス。左サイドを上がったDFクレーベルのクロスをMFクレーベル・サンターナが頭で合わせて3点目。サンカエターノの反撃を許さず、サントスが勝ち点3を獲得した。 サントスの開幕ダッシュはとりあえず成功したと言えるだろう。相手との力関係を考慮しても気の緩みがちな開幕でそつなく2連勝をやってのけたのだから、とりあえず文句のつけどころはないはずだ。DFデニスの負傷にDFカルリーニョスのU-20セレソン招集と左サイドバックに不安がささやかれたが、そのポジションは左サイドのスペシャリストであるクレーベルで補っている。また、日系三世のホドリーゴ・タバタは前節FWだったがこの試合ではゼ・ホベルト ( 元ブラジル代表 ) と並んで中盤を形成。本来のポジションで周囲との連携も問題なしだった。 まもなくリベルタドーレスの予備戦も始まり、つらい日程が続くサントス。どう乗り切るかが鍵になる。 一方、敗れたサンカエターノには元気がなかった。元々借金をしない経営手法をとっている同クラブ。ブラジル全国選手権で2部落ちしたことによる資金不足で思うような補強ができず、オフシーズンでも明るい話題は聞かれなかった。ブラジル全国選手権2部が開幕する4月に向けて弾みをつける意味でも、接戦を演じたかったはず。3失点の完敗は実力差を考えれば致し方ないが、めげずに上を目指していきたいところであろう。
写真右上; ビラ・ベウミーロの最初のゴールはDFペドロ ( サントス / 右 ) 。スタンドのサポーターを見ながら純白のユニフォームにキス。
|