Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜 ベルドン、カイオ・ジュニオール新体制で好発進!
第1節 パウメイラス 4-2 パウリスタ
サンパウロ州選手権は1月17日に開幕。17日と18日に第1節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×パウリスタ は、終始ゲームをリードしたパウメイラスが粘るパウリスタを退けて初戦を制した。 試合は、思わぬ形で動いた。パウメイラス絶対優位と言われたこの試合で先制したのはアウェイのパウリスタ。8分に味方のクロスをMFグラウシオがボレーで叩きこんでゴールネットを揺らせた。だがパウメイラスは、右サイドバックのMFジニーニョが、さらにその3分後にはDFパウロ・バイエルがゴールゲット。両サイドバックの積極的なオーバーラップでパウメイラスは一気に形勢をひっくり返した。パウメイラス優位の空気はMFグラウシオ ( パウリスタ ) の退場によって色濃くなり、前半ロスタイムにはMFウィリアンの力強いシュートで 3-1 としてハーフタイムを迎えた。 こうなると後半もパウメイラス優位の空気は動かず。64分には波状攻撃から最後はMFウィリアンが決めて 4-1 。危なげなく勝利をものにした。パウリスタは82分に途中出場のMFホドウフォのゴールで食い下がったが反撃もそこまでだった。 昨年のブラジレイロンでエメルソン・レオンの解任に始まりあわや2部降格の危機まで体験した四苦八苦のパウメイラスは今季、パラナーをブラジレイロン4位に導いた敏腕監督カイオ・ジュニオールを招聘して心機一転を図った。マルシーニョが抜けるなどベテランが排除される一方で、同監督はDFピエーヒ、DFエジミウソンをパラナーから引っこ抜いてパウメイラスに連れてきた。守備の安定が最重要課題と語ったカイオ・ジュニオール監督の信念は通ったが、まだ守備の連携には不安もみられる。だが、4ゴールをあげた攻撃力は素直に評価できるだろう。開幕戦に勝利していきなり4位につけたパウメイラス。パウメイレンセ ( パウメイラスのサポーター ) は現体制を信用していないだけに、勝てたことは何よりも大きな意味をもつ。
写真右上; 13分に同点ゴールを決めてガッツポーズを見せるDFパウロ・バイエル ( パウメイラス ) 。
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