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Campeonato Paulista 2007 〜サンパウロ州選手権〜

ミネイロのサンパウロ退団が決定

 2006年のワールドカップのメンバーにも選ばれたブラジル代表のMFミネイロが、サンパウロを退団することが決定的となった。ミネイロの代理人とサンパウロの公式サイトがそれぞれ公言した。

 2005年に行われたクラブW杯で決勝弾を決めてサンパウロを世界一に導いた男、ミネイロ。豊富な運動量と試合の流れを読む目は、前ブラジル代表監督のパヘイラ、そして現代表監督のドゥンガの心に留まるほどの名ボランチである。そのミネイロに移籍の噂が流れ始めたのは昨年末。欧州のクラブチームだけでなく、Jリーグからもオファーが届いているとの報道がなされた。

 現在31歳のミネイロにとって海外移籍のチャンスはおそらく最初で最後。「もっと高いレベルでプレイしたいし、収入も上げて両親や家族を幸せにしたい」と語る同選手は、海外からのオファーに意欲的な姿勢をみせた。
 だが、サンパウロにとってはミネイロの離脱は大きなマイナス。当然ながらクラブ側はミネイロの引き留めに全力を注ぎ、両者の意見は平行線をたどることになった。

 一歩も譲らない両者の対立を解決すべく、年明け早々の1月3日にサンパウロの首脳陣とミネイロとの間で話し合いの場がもたれた。そこでも結局両者は歩み寄らず交渉は決裂。海外移籍を熱望するミネイロの意志にサンパウロが折れた形で、ミネイロのサンパウロ退団が確定した。

 現在ミネイロは代理人とともに移籍先を模索しているところであるという。ちなみに、ミネイロとサンパウロは喧嘩別れでこのような結論に至ったわけではないらしく、両者は今後も互いに協力関係を続けていくことで合意しているとのこと。自身を成長させてくれたサンパウロに厚い恩を感じてやまないミネイロは「海外への移籍は本気で考えているし、どこか大きなところに移籍したいと思ってるけど、もし海外に移籍してもキャリアの最後は絶対にブラジルで終えたいと思ってる。可能ならサンパウロでキャリアを終えられればいいと思っているし、サンパウロとの関係はずっと良好なままでいられるように努力していくつもり」と述べている。

2007年1月3日
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