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Campeonato MIneiro 2007 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

クルゼイロ復権の鍵を握るマルシーニョ

 コリンチャンス、サンカエターノ、そしてパウメイラスとサンパウロ州のクラブチームで活躍してきたベテランMFマルシーニョが、ミナス・ジェライス州の強豪クルゼイロに移籍した。完全移籍ではないものの、契約期間は2年と完全移籍に近い形式での移籍が実現した。

 クルゼイロは2003年こそ勝ち点100を稼ぐ無類の強さを発揮して国内三冠 ( コッパ・ド・ブラジル、ミナス・ジェライス州選手権、ブラジル全国選手権 ) を達成したが、主力の放出で急激に弱体化。州選手権では意地を見せているものの、全国選手権や国際大会の舞台では思うような成績を残せていない。

 そんなクルゼイロも、2006年は可能性を感じさせる選手が複数所属し、それなりに健闘していた。ガンバ大阪から加入したFWアラウージョは大怪我による長期離脱を余儀なくされたが、FWエウベル ( 元バイエルン・ミュンヘン ) らベテランとMFワグネール、FWジウら若手が融合した魅力あるチームだった。とりわけMFワグネールとGKファービオは、ドゥンガ新監督率いるセレソンに招集されるなど、周囲も認める素質の持ち主だ。
 しかし、総合力で劣るのか、キーマン不在のせいか、サントスやサンパウロ、インテルナシオナウといった強豪の上をいくことはできなかった。ブラジレイロンで優勝するには国内一のチーム力がなければ話にならない。そこで、クルゼイロが白羽の矢を立てたのがマルシーニョだった。
 マルシーニョは頭の回転が速い司令塔タイプの選手だが、得点嗅覚にも優れておりしばしばFWもこなせるマルチな選手。そんなマルシーニョを、クルゼイロの首脳陣たちは4年前の三冠の原動力となったMFアレックス ( 元ブラジル代表 / 現フェネルバフチェ ) と重ね合わせて見ているのかもしれない。

 他にもクルゼイロはMFフェリッピ・ガブリエウを筆頭に、アルゼンチン人DFレアンドロ・ドミンゲス、MFペドロ・ジュニオール、MFヒカルジーニョ、FWネネー、FWホームロといった即戦力の獲得を目指して交渉を続けていると報じられている。首脳陣たちの理想通りに補強が進み、そして才能溢れるマルシーニョがチームにフィットすれば… 4年前の再現もありうるのかもしれない。クルゼイロの首脳陣たちはきっとそう考えているのであろう。

2007年1月2日
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